イフ(もしも)。

地球上の過半の人が、こんな短期間で、同じ成分を身体に取り込むのは、ひょっとして有史以来、初めてなんじゃない?

それは言うまでもなく、コロナのワクチン。

ワクチン接種の多寡が、人々の健康や、経済の浮沈を左右する今、各国が競うように、ワクチン接種を進めているのは、周知のこと。

変異ウィルスに対する有効性や、短期的な副反応の問題は気になるものの、ここまで閉塞する社会の状況を打破するためには、やはりワクチンの接種は避けて通れません。

個人の立場でも、公衆衛生の立場でも、それを推進すべきなのは間違いない話。だからこそ、行政もマスコミも、こぞってその達成に焦点を当てている。

かく言うわたしも、多分、順番が回ってきたら、普通に接種会場に向かうと思います。

でも、それは一抹の不安を抱きながら。

なぜかって?

なぜなら、今回のワクチンに、わたしは少しだけギモンを持っているんです。

ギモンは2つ。

一つは、今回のワクチンが、今までに経験のない新しい技術で開発されているということ。
そしてもう一つは、通常の開発と比べて、極めて短期間で手続きがなされているということ。

一つめに関しては、大雑把に言うとこう言う話ですね。

これまでのワクチンは、体内に免疫を作るために、「病原性(毒性)をできるだけ薄めた細菌やウイルスを注入する;生ワクチン」か、「病原性(毒性)を完全に消して、免疫を作る成分だけを注入する;不活性化ワクチン」の、いずれかが中心だった。
けれども今回のmRNAワクチンは、「ウイルスから取り出した遺伝子設計図(mRNA)を人間に注入することによって、ウィルスの一部を体内で合成させて免疫を獲得させる」という、全く新しい技術が採用されている。

でもって、この技術が優れているのは、有効性の高さもさることながら、短期に、大量に、安価に、作ることができると言う点。

これは、今回のようなパンデミックにおいては、何よりもありがたい特質と言えるでしょう。
それは、ノーベル賞にも匹敵する、素晴らしい技術です。

でもよく考えたら、遺伝子技術を利用して、人間の体内で人工的にタンパク質を合成させるのって、少し不安になりませんか?

わたしは、少し不安。

理論上は、このmRNAは、極めて短い時間で分解されるので大丈夫、と、言われているものの、シロート目には「ホンマかいな?」と、思わないでもない。

現時点では、短期的な副反応の心配ばかり取り沙汰されていますが、これ、中期•長期的に「後遺症」が出ないと、本当に言えるのでしょうか。

しかも今回は、毒素を薄めるとかなんとかではなく、根源的な遺伝子に働きかける話。これ、結構ヤバい感じがします。遺伝子レベルで障害が発生したら、もはや取り返しがつかない。

ワクチンに関する後遺障害は、これまでも数多くあったわけで、今回に限って「大丈夫」というのは、イマイチ信用することができないんですよね。
遺伝子に働きかけるワクチンが、本当に安全なのかどうかについては、やっぱりちょっと不安が残ります。

しかも今回、その懸念を助長するのが、開発期間の異常な短さ。

ワクチンの開発と承認に時間とお金がかかるのは、膨大な治験が求められるから。

たくさんの人を対象に、長い時間をかけて治験を実施しなくてはならない。それを踏まえてこそ、安全が担保されるわけで。
でもそのおかげで、日本の製薬会社は、ワクチン開発から撤退したんです。だって儲かりませんから。(ここは語ると長くなる?)

中でも「時間をかけて」は、極めて厳しい制約条件になります。

なぜなら「量的な問題」は、お金次第でどうにでもなるけれど、時間の問題だけは、実際に時間をかける以外に、解決策がないからです。

ある時点で「大丈夫」と思っても、1年後、5年後にどうなるかは、結局のところ、その時間を経なくてはわからない。
どんなにお金をかけても、時間だけは短縮することができない。

今、できるのはあくまで、現時点での予測。本当のことは、その時にならないとわかりません。
だからこそ、こうした世界では、実用に時間を経た「枯れた技術」が重用されたりもする。

にもかかわらず、今回のワクチンは、わずか一年足らずで実用に供されています。時間のフィルターをくぐり抜けていない。

もちろん、パンデミックにおいては、仕方ないんですけどね。スピードこそありがたい。

でも、この後数年して、何かが起こらないとは、誰も保証できない。本当に大丈夫なんでしょうか。

しかも恐ろしいことに、今回は、世界中の人が、ほぼ同時にそれを接種しようとしていること。

世界中の過半の人が、極めて短期間に、同じ(未知の成分)を体内に取り入れるのは、有史以来、これが初めてなんじゃないでしょうか。

万が一、それに致命的な副作用や後遺症があるとしら、人類はどうなってしまうのか。

いや、これはあくまで、シロートの、バカな懸念ですよ。でも、絶対にないとは言いきれません。

もしも。

もしも、それが起きたとしたら、かなりまずいことになります。最悪、人類はそこで終わり。

ま、こんなことは、杞憂に過ぎないんですけどね。

でも絶対に「ない」、とは言いきれない。可能性はゼロではない。

なんと言っても、文字通り有史以来、初めての出来事なわけですから。
世界中のみんながほぼ同時に、同じ人工物を体に入れるというのは。

とは言っても、順番が来たら、わたしは受けますけどね。多分。
だって確率的には、もしくは、現実的には、それが正しいと思うから。

で、皆さんは、どうされますか?


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