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【奈良クラブ通信】「もう一度覚悟を決めて、しっかりやっていきます」森田凜 5/12試合後コメント

GAME REVIEW

 天皇杯の奈良県代表を決める第29回奈良県サッカー選手権大会の決勝戦。奈良クラブは、橿原公苑陸上競技場にて関西サッカーリーグに所属する飛鳥FCと対戦した。直近のリーグ戦からメンバーを入れ替え、GKはマルク・ヴィトが先発出場。また中盤ではMF森田凜が今季公式戦初先発となった。

 2年連続で同カードの対戦となった試合は、前半立ち上がりから奈良クラブがペースを握るものの、飛鳥FCの出足の早いディフェンスの前に、なかなかチャンスを作れず、スコアレスで折り返す「重い」展開に。しかし後半9分、左サイドを駆け上がったサイドバックの下川陽太がそのまま中にカットイン。重い雰囲気を吹き飛ばすかのように豪快に右足を振りぬき、1点をもぎ取った。その後は飛鳥FCが幾度となくシュートチャンスを得るが、結局下川の個人技での先制点をしっかりと守りきり、3年連続15回目となる奈良県代表の座を勝ち取った。

 5/25(土)に開催される1回戦では、京都府代表の京都産業大学をロートフィールド奈良にて迎え撃つ。

PICK UP PLAYER 森田凜

「めちゃくちゃ久しぶりだったんで緊張しました。声援があるとやっぱり全然違いますね」

 サポーターが待ち望んだ笑顔がピッチに帰ってきた。今季初めて公式戦でスタメン出場を果たした森田凜ははにかみながら試合を振り返った。

 2022年のJFL優勝に貢献した「フリアン監督の秘蔵っ子」は、昨シーズン途中に再度レンタル移籍で奈良クラブに加入すると後半戦は調子を上げ、9試合に出場。レンタル移籍期間を継続して迎えた今季も開幕戦からメンバー入りし、2試合に途中出場したが、第3節以降は出場機会から遠ざかっていた。

チーム内における状況は厳しいが、 「まずは試合に出るという所で、ここ(先発で戦う事)に慣れていかないといけない。今日はその一歩目です」。笑顔で振り返った後には、真剣な表情で続けた。昨年12月2日の最終戦(vs松本山雅FC)以来、森田をスタメン起用した指揮官は、「ここ数週間練習でもいい働きをしていた。今日もしっかりやってくれた」と一定の評価を下したが、この先に待つのは、激しい中盤のポジション争いだ。

 試合日の5月12日は「母の日」。森田の母親も祖父母と共に、徳島から奈良まで応援に駆けつけてくれた。「一番は点を取るところを見せたかったんですけど、とりあえず試合に出ているところを見せられて良かったです」と、母に対して、プレーで日ごろの感謝を伝えられたことに、安堵の表情を浮かべた森田。

「もう一度覚悟を決めて、しっかりやっていきます」

母に、そして活躍を待ち望むサポーターたちへ、再び輝くプレーを見せるために…森田の奮闘は続く。

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画像提供:株式会社 奈良クラブ

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