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今週のリフレクション【感情は、すぐに脳をジャックする(佐渡島庸平氏・石川善樹氏・羽賀翔一氏)】

本日は、佐渡島庸平さん・石川善樹さん・羽賀翔一 さん共著「感情は、すぐに脳をジャックする」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.感情は次々と生まれては無自覚のうちに消えていく。社会はこれほどまでに感情にあふれているのに、僕らは感情に対して鈍感。感情はすぐに脳を乗っ取る。あらゆる感情は意思決定に影響していると受け入れる。表に出さないほいたがよいとされている感情は、ないものとして振る舞っていることがある。感情は自分が作り出したもので、他者との関わりはきっかけ。感情は点ではなく、波だと考えると捉えやすくなる。

2.感情をメタ認知するには、感情の種類や本質を知っておく必要がある。プルチック博士の感情の輪。8つの基本感情=喜び⇄悲しみ、信頼⇄嫌悪、恐れ⇄怒り、驚き⇄期待。感情には強度があり、グラデーションで繋がっている。2種類の基本感情が組み合わさると混合感情が生まれる。より強い感情を求めると多様性が失われ、わかりやすく似たような感情になる。自ら退屈な時間を過ごすことが、感情の波に気づく唯一の方法。

3.ひとつの感情に長くとらわれないために、認知→受容→選択のステップを踏む。周囲にフィードバックをもらったり、感情の振り返りを習慣にして認知する。ネガティブな感情も否定せず、認知・受容したうえで、自分をどう変容させていくか。感情に善悪や優劣はなく、すべての感情に価値がある。何に対して注意が向いている状態なのか?を考え、自分にできることを探し、選択する。絶対解はない。納得解を見つけていく。

書籍にある通り、感情は次々と生まれては無自覚のうちに消えていきます。特にビジネスの文脈では、感情を出すことはタブー視され、「感情的」という言葉はネガティブな印象を与えます。感情を抑え、合理的に問題解決をすることがビジネスでは良しとされてきました。

しかし、そんなビジネスの文脈も変わりつつあります。これまでのように規模の経済が支配的だった世界から、少しずつミクロの観察によるイノベーションが求められてきています。そうなると、感情を抑えることは問題解決に直結しなってきます。むしろ感情への解像度を上げて、うまく付き合うことが、本当の生産性につながる文脈に変わりつつあると思っています。

そんな転換期ですが、実際にやってみると、感情と向き合うのは思ったよりも難しいと感じます。書籍にある通り、感情はグラデーションがあり、1つのカタマリではなく、いくつかの感情が混ざっているのが通常です。これを捉えようとすると、特にネガティブ(に見える)感情をなかったことにしてしまいがちです。少なくとも、自分はそうでした。

怒りとか、悲しみとか、嫌悪とか、妬みとか。そういうものにフタをしてしまうと、なかなか本当の意味では向き合えません。その感情は他にどんな感情との組み合わせで、どのぐらいの強さのバランスなのか。もう少し丁寧に名前をつけてあげるとどうなのか。そんなことをしていくと、ネガティブと思う感情とも向き合うことができるのかもしれません。

感情を振り返るには慣れが必要だと思います。今ココで起きていることを丁寧に観察するために、感情の振り返りを習慣化したいと思いました。

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