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保護者編ダブル・ゴール・コーチングセッションレポート(4月11日開催分)

2023年3月より、スポーツに関わる指導者や保護者の学びの場であるダブル・ゴール・コーチング セッションがスタートしました。今回は保護者編『セカンド・ゴール・ペアレンツ』。このレポートではワーク内で参加者から聞かれた内容を基にレポートします。

セカンド・ゴール・ペアレンツとは


ダブル・ゴール・コーチングを提唱しているPCA(Positive Coaching Alliance)では「子どもがスポーツ経験を通して人生の教訓を学ぶことに焦点を置く」ことを重視する、セカンド・ゴール・ペアレンツを保護者の在り方として提唱しています。

多くの保護者は、自分の子どもの勝利(一つ目のゴール)を願っています。だからこそ、二つ目のゴールである「人生での勝利」を後押しするための方法を習得しようという考え方がダブル・ゴールにおけるセカンド・ゴールペアレンツの考え方です。

保護者自身のゴールを明確にするワーク

保護者自身のゴールを明確にするワークでは、さまざまな保護者の思い描く子どもにとってスポーツでどんなことを学んでほしいのか?(人生の教訓を得てほしいのか?)を考えてもらうワークです。


参加者A

楽しさが50点、自己肯定感20点、失敗や挫折5点、健康5点、友達10点。楽しくなければ辞めてもいいと思っています。スポーツを余暇としておこなうのもいいと思いますしスポーツでライフスキルが身に付いていければと思っています。

参加者B

楽しむことが30点、その他に自分で判断できるようになることが20点、社会で通用する力を身に付けるが20点、思いやりと気づきも大切かなと思いました。
スポーツで身に付けてほしいことのメインは楽しむことです。自分で判断することをクラブでも大切にしていて子ども自身がなにをするか、どうするかを自分で判断することが大切だと思っています。


参加者C

スポーツって何回も何回もやらないとうまくいかないことがあると思っています。失敗の先にしか成功がないと思うんですよね。スポーツは成功も失敗も子どもにとってわかりやすいところがあると考えています。正直100点じゃたりないくらいですが、全部含めて最終的にスポーツが楽しいことにつながるんじゃないかなと思いました。


参加者D

他の人の3人とほぼ同じ意見で楽しむことが一番にきました。そのほかのライフスキルというのはスポーツを楽しむことがあるからついてくるものだと思います。


参加者E

スポーツの楽しさや喜びを感じるというのが一番だと思います。スポーツで友達を作ったり、スポーツの楽しさを味わったり、仲間と楽しくやるとかは大切かなと思います。

長期的な視点で子どもの成長に必要なこととは?

参加者A

挫折や失敗に立ち向かうのは好きだからこそ立ち向かえることだと考えています。スポーツでは試行錯誤してその成功体験が得られると思います。前提にあるのは競技が好きであるということかなと考えています。

参加者B

楽しむことはもちろん大切だけれど、自分で判断できるようなこと、そういうスキルを身に付けて欲しいと思っています。特にスポーツではコミュニケーション能力をできるだけつけて欲しいと思っています。自分自身を俯瞰して相手を思いやったりとかも子どもの成長に必要なのかなと考えています。

参加者C

息子のことを思うと、大人になってからも野球を続けています。野球が楽しくて、友達もいたりするのでそういったところが良かったと思うことですね。失敗や挫折もあったので息子自身には身になっているんじゃないかと思います。

参加者D

続けているということが全てだと思います。一緒スポーツをする仲間と知りあえたり、それまでに培ったことが就活とかにも現れてきているように感じます。就活では強かったとかではなくその過程が評価されているようにも思います。

参加者E

共通の意見として出てきたのは、スポーツを好きであるかどうかを確認してあげることでした。「その競技の事が嫌いになったらやめてもいい。」「コーチと合わないようであればチームを代えてもいい。」といった子ども自身にとってのスポ―0つ環境を見てあげることが保護者にとって重要なのかなと思います。子どもたちは親が教えると嫌がるところがあるので、子どもの意志を尊重してあげることが大切かなと感じます。

参加者F

小さな成功体験を積み重ねることが子供の成長に必要なことだと思っています。子ども自身が納得できる実感があるかはとても大切だと思いますし、保護者として子どもの話や考えをよく聞いてあげた上で認めてあげることが大切かなと考えています。


プログラムの感想

参加者A

いまの小さいお子さんを持っている子どもたちに聞いてもらいたいと思っています。子ども達がもっと外で身体を動かして、小学校とかで話をしてもらってスポーツ人口を増やして欲しいなと思いました。

参加者B

こういう話を自分の子どもが小さいときにできていればよかったなと思いました。

参加者C

接し方をこれから変える必要があるなと感じました。自分自身が保護者として反省できる場になったと感じています。もっと色々なことを子どもに直接聞いてみようと思います。子どもに素直にといっているが自分達が一番素直になることが大切だなと感じました。

ご参加いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。
NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブスタッフ一同

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