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対戦相手はみ〜んな仲間

こんにちは。今、読んでみようかなと目を通してくれたあなた。ありがとうございます。今回は『対戦相手はみ〜んな仲間』というタイトルです。スポーツの話です。簡単に言うと、相手を大切にできる人が一番強い。そんな内容です。結論わかった上でも、読んでもらえればことさら嬉しいです。

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想像してみてほしい。あなたはスタートラインに立っている。あなた以外には誰もいない。たった一人のレース。ピストルの音が鳴り、あなたは走り出す。あなたの他には誰もいない。先頭はあなた。見事に1着でゴール。おめでとう。金メダル。

かけっこしよう。親戚の幼子が誘ってくる。あそこまでね。よーいどん。大人げないと言われるのはキライじゃない。当然負けてはアゲナイ。ねえ、もういっかい。イイヨ。よーいどん。もちろん負けてはアゲナイ。ねえ、ここにたってて。そう言うと、彼はスタスタと前へ。いくよ。よーいどん。少し本気を出して、やっぱり負けてはアゲナイ。えー、はやいよ。ねえ、あそこまでさがって。今度は随分と後ろに下げられた。よーいどん。ハンデがえげつない。やったー。かった、かったよ。うん、負けちゃった。ねえ、もういっかいやろ。

想像してみほしい。あなたはサーブを打つ。ネットの向こうには誰もいない。ボールはネットを越え、コートに落ちる。ボールは返ってこない。あなたにポイントが入る。おめでとう。恋い焦がれていた優勝だ。

あなたが負けた時、相手は喜んでいる。その喜びはあなたがいたから生まれた。あなたがいなければ喜びは起きなかった。負けたあなたは素晴らしい。逆に、あなたが勝ち、喜びを得る時、その喜びは負けた相手がいたから生まれた。勝ちと負けはスポーツの両足みたいなもの。どちらか一方しか要らないのであれば、いずれバランスを崩すことになる。スポーツはいつだって喜びと共にある。喜びは対戦相手や競争相手と共に作られる。みんなで分かち合えばいつまでも続く。

対戦相手は敵じゃない。

私たちは元々ひとつの宇宙なんだ、ワンネス。スピリチュアル的にそう言ってもいいし、相手と一体になるんだ、あうん。武道的にそう言ってもいい。スポーツの喜びは勝ち負けを超えたところにある。勝ち負けは喜びの中のほんの一部だ。ただひたすら勝つことだけを求めて、負けることにそっぽを向けば、それはスポーツから離れていくことになる。スポーツから離れていけば、いずれ勝てなくなる。そして、それをわかっている人が結局最後に勝者となる。

そうは言っても負けるのは嫌。随分と後ろに下げれれた。バレないようにちょっとずつ前へ。そしてフライング気味に走り出す。そんなずるいやり方もキライじゃない。イェーイ。もう一回やる?

スポーツは喜びとともにある
みんなで分かち合えばいつまでも続く

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