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アスリートが薬・サプリメントを使う際の注意点

「ちょっと体調悪いな」

と思って市販薬を使うことあると思います。

例えば
この際にドーピング判定を受け陽性。
「意図しないドーピング」と認定された場合
選手は罰則を受けると思いますか?

これは
罰則を受けるのです。

わざとじゃないのに?

そうです。

たとえ、わざとではなくても
アスリートは記録抹消や選手登録抹消など罰則を受けることがあります。

知らなかった...
では済まされない問題がここにあるのです。

そうなる前に、この記事を読んでみて下さい。

アンチドーピングって何?
という方にとってもわかりやすくまとめました。

この記事では、アスリートが薬やサプリメントを使う際に気をつけておきたい点をお伝えします。


ドーピングに関する基礎知識

①ドーピングとは

日本アンチ・ドーピング機構によると、
ドーピングとは以下のように定義づけられています。

ドーピングとは
「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」

参照:日本アンチ・ドーピング機構


要は全然フェアじゃない。
スポーツマンシップに反した行為。

禁止薬物を意図的に使用していたら
アウト❗️ですが、
意図していなくてもアウト❗️となります。

また、
ルールに反した競技能力を高める「方法」や、それらの行動を「隠すこと」も含めて、ドーピングと呼びます。

②アンチドーピングとは

アンチドーピングは、禁止されている薬物や方法を使用しないようにする取り組みです。
これは競技スポーツにおいて、公正さと選手の健康を守るため。
※アンチとは反対という意味。

③うっかりドーピングの事例

学生アスリートの大会において、
近年でもアンチドーピング違反の事例が生じています。
それらのほとんどは本人にその自覚がない
うっかりドーピングのケースです。

2021年:関東の大学に所属するラグビー選手
国内大会でのドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示しました。この選手は筋肉増強剤を含むサプリメントを使用していたと報告されています。選手は意図的な使用を否定しましたが、一定期間の競技停止処分となりました。

2022年:関西の大学に所属する柔道選手
トレーニング中に使用していたサプリメントに禁止薬物が含まれていたことが発覚。選手は自己申告を行い、違反の意図はなかったと説明しましたが、アンチドーピング規定に基づき処分が下されました。

2023年:東日本の大学に所属する陸上競技選手
国内大会でのドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示しました。この選手は治療のために使用していた薬が禁止リストに含まれていたことを知らず、違反が発覚。選手は処分を受け入れ、アンチドーピング教育プログラムを受講しました。

このように、本人に自覚がないまま
市販薬やサプリメントから
摂取してしまっていたケースが生じています。
けして他人事ではなさそう....ですよね?

④禁止薬物は何か?

世界アンチドーピング機構(WADA)が毎年発表する禁止リストには、禁止されている薬物や方法が掲載されています。これには、ステロイド、エリスロポエチン(EPO)、成長ホルモン、興奮剤などが含まれています。

競技種目によって禁止物質は変わりますのであの選手が使っていたから大丈夫!では🙅‍♀️

⑤ドーピング検査はいつ行われる?

 試合前や試合後、または抜き打ちで検査が行われます。

⑥ドーピング検査で陽性反応が出た場合どうなる?

 試合の成績の無効、出場停止、選手登録の抹消などの厳しい制裁が課されます。うっかりや意図しないドーピングでも罰則は課せられます。

自分でできる対策

サプリメントや市販薬を使う際に
自分の身を守るためにできることは主に2つ。
①信頼できる商品を選ぶこと
②証拠を残すこと

信頼できる商品を選ぶ

①サプリメントの選び方

サプリメントと一言で言っても
様々な形態があります。
粒、粉、ゼリー、飲料など。
プロテインも当てはまります。

一部のサプリメントには、禁止薬物が混入していることがあります。
その為、信頼できるメーカーの製品を選び、
成分表示を確認することが重要。

どういったものが信頼できるかというと

「第三者認証の取得している製品を選択する」

つまり認証マークがついている商品の中から選ぶ。
このようなマーク🔽


又は、認証検査機関などのWEBサイトで検索してみる。
オススメはこちらのサイト▼


②使用可能な薬を探すには

市販薬を使う際には
【DINXドーピングインデックス】
というアプリがオススメです。
無料で会員登録できます。

市販薬を使用するときの注意点は
例えば、同じパブロンでも使用可能・不可が混在していることです。
商品名が一文字違えば、成分が異なるためです。
ですので、正確に入力をして確かめるように。

医療機関を受診した際には、
薬剤師の方に確認する方がよいでしょう。

証拠の残し方

証拠を残すことは身を守るためにできることの一つです。

何の証拠を残すのかというと
使用可能なサプリや薬を調べましたよ〜
という証拠です。

先程のサイトやアプリで確認したものを
保存しておきましょう。📷

また、サプリメントの場合は
製品パッケージに記載されているLOTを写真にとることも一つの証拠になります。

最後に

色々と書きましたが、大事なことは

「なんとなくで使わない」

ということです。

何のために、そのサプリメントや薬を使用するのか。そして、テキトーに選ばないこと。
選ぶ際には、認証マークや検査機関のwebサイトを活用してみてください。

以上、ご参考になれば幸いです。


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