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食物アレルギー患者をナビゲートする細川真奈さんにインタビューしてきました。

今回は、アレルギーナビゲーターとしてご活躍されている株式会社イートイズ代表取締役の細川真奈さんにお話を伺いました。真奈さんを知ってる!って方も、知らなかった!って方も是非読んでいただきたいと思います。

-最初に、自己紹介をお願いします。

アレルギーナビゲーターの細川真奈です。私は離乳食の時に小麦、卵、乳製品、白米、大豆、牛・豚・鶏肉、青魚、ナッツ、ごま、南国系フルーツなどの食物アレルギーが発覚しました。
当時はまだ免疫療法がなかったので、①漢方を使ってデトックスさせる②新薬を使って治す③除去食を行うの3択しかありませんでした。漢方は湿疹が出て跡が残ったりすると女の子なのにかわいそう…新薬を使うのはなんだかよくわからない薬を使うのは怖い…ということで、母は除去食を選んできました。
私の場合は1年に1回血液検査をして、クラスが0になったものに対して次回病院に行って負荷テストをするという方法をずっと繰り返してきました。現在は卵、魚卵、乳製品、魚卵、ナッツ、生の山芋のみを除去しています。

-活動のきっかけと活動内容を教えてください。

きっかけは2011年3月11日に起きた東日本大震災です。テレビでニュースを見ていた時に、「救援物資が届いても食物アレルギーがあって何も食べられない人がいる」という文字が胸に刺さり、私以外にも食物アレルギーの人がいるのかもしれないと思い始めました。
そこで、当時毎日書いていたブログで食物アレルギーのことを発信してみたところ、Amebaブログ急上昇ランキング第1位になる程すごく反響があって。こんなに食物アレルギーの人がいるんだと気づかされました。それから食物アレルギーの人のためになれることがしたいなとずっと悩んで、30歳を機に会社を辞め、2015年11月からアレルギーナビゲーターという肩書きで活動し始めました。
活動内容としては、食物アレルギーを持つ親子との座談会やイベントを開催しています。最近は、食物アレルギー対応の商品を作っているメーカーさんのPR・マーケティング活動を行ったり、全国の百貨店で卵と乳製品を使用しないスイーツのデモンストレーションを行ったりしています。

-おしゃべり会やイベントを開催して、食物アレルギーをお持ちの子供さんやその親御さんからはどのような反響いただけるんですか。

有難いことに参加者の皆様、必ず笑顔で帰っていただけます。外食に対しての恐怖心をちょっとでも少なくして欲しいということもあって、おしゃべり会はいつもヴィーガンカフェやおしゃれなカフェで開催するようにしています。
自分が食べておいしいと思ったお店や、地方だと新規開拓になってしまうのですが、そういうお店で注文の仕方を目の前でデモンストレーションしたり、意見交換をしたりしています。1回食べてみたらここのお店で外食できるんだ!というきっかけにもなるかなと思っています。

-注文の仕方ですか。おすすめはありますか?

あります。最初に、「私だけ食物アレルギーがあって」という一言を必ずつけます。なぜなら、以前お店で「皆さんも同じメニュー(アレルギー除去食)にしておきました」と言われたことがあるからです。
なので最初に自分だけが食物アレルギーがあるということを強調します。そして、「今から言うものがアレルギーなんですけど…」と言います。これは、たくさんアレルギーがありますというアピールです。
そのようにすると大体店員さんがメモを取り始める姿勢になってくださるので、そこで「卵と乳製品とナッツと山芋がアレルギーです」と言います。メモをしてもらうことによって、店員さん側にも少し意識が高まるかなと思って、あえて私は自分で書くのではなくて、店員さんに書いてもらうようにしています。
そして事前にある程度自分の食べられそうなメニューをいくつか目星をつけておいて、「これらの料理に先ほどのアレルゲンが入っているか聞いてきてもらえますか?」とお願いします。「入っていますか?」だけだと、店員さんが1人で判断しちゃうケースもあって、「分からないけど多分入ってないと思いますよ」で終わっちゃうケースもあるので、「確認してきてもらえますか?」と言うことで厨房に確認しに行ってくださりますし、その方が安全なので、そう言うようにしています。おすすめですよ。

-今までに誤食した際はどのように対処されましたか?また、何かアドバイスはありますか?

もちろんアナフィラキシーショックを起こす程即時型のタイプなので、苦しくて呼吸困難になりそうな場合はエピペンを打つか、もしくは救急車を呼んでもらう又は呼ぶかしないと思うのですが、そうじゃない前段階の、なんだかちょっと唇がピリピリするとかちょっと目の周り腫れたり程度の症状の場合は薬を飲みます。
あと、私の場合、水かウーロン茶を大量に飲むというのが自分流の対処法ですね。2リットルのペットボトルを持ってトイレに駆け込みます。体の中に入っている異物と認識しているものを体から出すために、ちょっと汚い話ですけど上からも下からもすぐ出るようにそのようにしてます。そのことをおしゃべり会などで話していると、結構大学生以上の参加者の子などは、同じことしていますっていう子が多いんです。それも1つの手かも知れません。

-今度誤食した際に実践してみますね。食物アレルギー患者として、今日の社会に対して不満はありますか?また、どんな社会だったらいいなと思いますか?

実は不満は本当になくて。ただ、座談会で親御さんの声を聞くと、もうちょっと対応してくれるお店が増えて欲しいという意見があります。なので、まずは食物アレルギーを持っていない人に食物アレルギーを認知してもらい、対処しやすい社会になってほしいなと思います。
みんなと一緒に食べる空間や一緒にいる空間などは大事だと思うのですが、食べ物自体は絶対にみんなと同じものでないといけないってことはないと思うので、せめて一緒にいる空間で食べられるものがあるような社会になって欲しいなと思います。

-そのような社会になるためには何が必要だと思いますか?

食物アレルギーというものと関わってこなかった人は、食物アレルギーってなんだろう?とか、好き嫌いの一種かな?という感じにしか思わないと思うのですが、場合によっては命を落としてしまう人もいるじゃないですか。そんなに大変なことになるということを、良い意味でみんなに知ってもらうことが大事だと思います。
でも過剰に恐れられて、「怖いからやめておこう思われても悲しいですし、その匙加減はすごく難しいところなんですけど。飲食業界向けのアレルギー講習会を開催しているところもあるので、責任者の方は是非参加していただきたいですね。


-先日株式会社eat isを設立されましたよね。

はい。4年近く個人事業主として活動していたのすが、ありがたいことにメーカー様とのお取引が増えてきたこともあり、法人化しました。
あとは、今もなお読者モデル活動をしていることもあり、中途半端に活動をしていると勘違いされてしまうことも何度かあったため、株式会社を立ち上げることに決めました。

-株式会社eat isになって今後やってみたいことはありますか?

やりたいことは常にたくさんあります。今やろうとしているのはアレルギーっ子にもそのご家族にも楽しんでいただけるようなマルシェです。アレルギー対応の商品を知ってもらう機会と試食できる機会を設けたいと思っています。
アレルギー対応の商品ってネットでしか販売していないことも多いので、試食したくてもできなかったりするんですよね。なので、試食もできて、しかもその場で購入できるといったマルシェをおしゃれなところでやってみたいですね。


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たくさん質問攻めしてしまって、書ききれない部分も。飲食店でのオーダーの仕方を真奈さんに伺ってからは私も実践しています。「聞いてきてもらえますか?」の一言が大事だなと思いました。みなさんも是非参考にしてみてください。


細川真奈さんHP:https://manahosokawa.com/
細川真奈さんInstagram:@manahosokawa


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