【進路に悩む高校生必見!!経済学部で何を学ぶ?】2.ミクロ経済学編
はじめに
今回は経済学部で勉強するミクロ経済学についてどのようなことを学ぶか解説します。進路や学部選びに迷っている高校生または、学問に興味のある大人の方、これから履修登録する大学生に向けて、現役経済学部大学生が解説、紹介します。
この学問は経済学部に進学する学生は必ず学習するほど重要なものになります。私個人の感想ですが、数学の問題を解けたときに感じる「楽しさ」のようなものを感じるので面白いと思います。
余談にはなりますが、学問紹介をいろいろとやってます。第2弾としてミクロ経済学を紹介します。第1弾はここから!
ミクロ経済学とはどういう学問?
ミクロ経済学ではどのようなことを学ぶか説明します。主に個人や企業レベルを単位として、その行動を理論的に明らかにしようとする学問です。
「この人は300円あれば、りんご 2個とお茶 1本で満足する・・・」「この企業はネジを3000個生産するときが一番利益が出る・・・」などと分析していくのです。
ミクロ経済学で学習する内容は様々な学問に応用されます。国際経済学や金融論、財政学など、またゲーム理論もその1つです。
具体的に紹介 : 企業の分析
実際にミクロ経済学で学習することをまとめます。
まだまだやることはありますが、とりあえず4つに内容をまとめてみました。ここでは、企業の分析を具体的に紹介しようと思います。
企業は利潤をいかに大きくするかがポイントになります。利潤とは、手元に残ったお金のことです。経済学では
利潤を「収入ー費用」
と考えます。収入は、稼いだお金のことで、費用は稼ぐために使ったお金です。この差額が手元に残るので利潤とします。ネジ1000本を例にしましょう。
経済学では、利潤をいかに大きくするかを考えます。先程の例では、ネジ1000本でした。1セット1000本のネジを作る数によって収入と費用が変わるとします。
ここでは、収入は3万円ずつ増えていきますが、費用はかなり大きくなってしまう例を考えます。このとき、3セット、つまり3000本作るのが一番利潤が大きいですね。そのため、この企業はネジを3000本作るという選択を考えることができるのです。
(ちなみに、なぜ、生産量が増えると、費用はより増えるのかについても理由があります。「費用逓増」というのですが、詳しくはぜひ大学入ってから勉強してみてください。)
数式を使わずに例を紹介しましたが、経済学では数式を使って今のようなことを考えていくのです。たとえば、利潤が次のような関数で表されるとしましょう。
このように関数で表記、計算をするのです。
需要と供給も関数で表す
数式を使うという点でいうと、有名な需要と供給というものも関数で表します!さっきほど内容は重くないので、雰囲気だけでも感じてみてください!
といったものです。需要と供給が一致することを考えると
みたいになります。このように数式を使って物事を考えることができます。好き嫌いで別れると思いますが、数学が得意な人には楽しいものを感じると思います。1つの答えを数式で解き、答えを導くのは解放暗記のような楽しさを感じます。
まとめ:他にはこんなことを学ぶ
以上のことから、ミクロ経済学というものがどういう学問か理解できたと思います。今回は利潤最大化と需要と供給の一致というものを紹介しました。特に、需要と供給の話から「企業の独占」や「税金の増加」などを考慮すると、人々の幸せが減るということも理論的に分かります。この理論は個人的にかなり面白かったです。詳しくは「余剰」で調べてみてください。
ミクロ経済学を専門的に勉強しようとすると
「市場の失敗」から「環境経済学」へ発展する
「寡占」が起きることが「産業組織論」へつながる
「貿易」について考えることが「国際経済学」につながる
などといった学問に派生していきます。
数学な得意な学生はミクロ経済学をおすすめします。問題が解けることによって感じる楽しさを大学でも感じることができると思います。
じか
経済学部に進路を考えている方への1つのきっかけになればいいなと願っております。最後まで見ていただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?