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体操インストラクター・原川愛が教える、「スポーツのある人生」の楽しみ方

今回は、体操のインストラクターをされており、現在NHKテレビ・ラジオ体操のアシスタントとして出演されている原川愛さんにお話をうかがいました。

小学1年生のときから大学4年まで新体操競技をされていた原川さん。「とにかくスポーツが好きなので、みんなにそのよさを知ってもらいたいんです!」と、明るい笑顔でご自身のスポーツとの関わりや、現在のお仕事を始めたきっかけ、そして体を動かす楽しさについてお話してくださいました。

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<プロフィール>
原川愛(はらかわ・あい)。宮崎県出身。日本女子体育大学体育学部を卒業後、大学院に進学。その後、2014年からNHKテレビ・ラジオ体操のアシスタントを務める。
幼少時より新体操競技の選手として活躍し、現在はコーチとして後進の指導も行っている。また、地元・宮崎市のスポーツランド推進大使として、地域の魅力や、スポーツの楽しさを発信している。
Instagram:https://www.instagram.com/aiharakawa93/

ライフワークは、「スポーツの楽しさを伝えること」

ーー原川さんは、テレビでラジオ体操のお手本を見せてくれるお姉さんとしてご活躍されていますね。まずは、現在のお仕事について教えてください。

原川さん(以下、原):メインのお仕事として、NHKラジオ体操のアシスタントをさせていただいています。テレビ収録のほかに、全国を回って普及活動などを行っています。

その他にも、新体操のコーチをしたり、体操の個人レッスンを行う仕事もしています。また、地元である宮崎市のスポーツランド推進大使として、スポーツがしやすい土地の魅力を世の中に発信する活動もしています。

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ーースポーツや運動に関連する、様々なお仕事をされているんですね!もともとスポーツを教えたりする仕事に就きたいと思っていらっしゃったんですか。

原:大学に入ったときは、教員免許を取って母校で部活を指導したいと思っていました。でも、4年生で教育実習に行ったときに「あれ、なんか違うな・・・」と感じて(笑)。

もともと体を動かすのが大好きで、それを伝える仕事がしたいとは思っていたのですが、大学院2年のときにラジオ体操のアシスタントのオーディションに受かったのをきっかけに、現在の仕事を始めました。

しばらく非常勤で体育の先生もしていて「やっぱり指導も楽しいな」とも思いましたが、どっぷり教員になるのではなく、もっと幅広くたくさんの人と関わりたいと思い、今のような活動をしています。

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スポーツを通して「人間として成長できた」

ーースポーツのどんなところが特に好きですか。

原:私はずっと新体操をやってきて、常に競技力向上を目指してきた人生だったのですが・・・最近よく考えるのは、スポーツをすることで人間性についてたくさんのことを学んだということです。

競技を通して「人間としてすごく成長させてもらった」。そういう体験があるから、「楽しい」んだなって思います。

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人と一緒にやれるから、競ったり助け合ったりして頑張れること、誰かを心から応援すること。いろんな環境の中で順応してメンタルも強くなりました。

人との関わりを通して、基本的な挨拶をすること、全てに感謝すること、多少自分を犠牲にして相手を尊重したり、その中で自分の意見もしっかり伝えることの大切さなど、人としてすごく大切なことをたくさん学びました。

ーー「競技」として、全力でスポーツに取り組んで来られたからこそ味わえる「楽しさ」ですね。

原:もちろん、誰かと競うわけではないスポーツとして、別のよさも大いにあると思います。スポーツのよさって、本当に色々ありますよね。体を動かせること自体も楽しいし、スポーツをやっている人って、明るい人が多い気もします。「何とかなるよ!」みたいな(笑)。

それにラジオ体操のように、「みんなで一緒にやる」という楽しさもあります。

「ラジオ体操」というコミュニケーションの広がり

ーーラジオ体操のアシスタントのお仕事を通して、それまで以上に考えるようになったことなどはありますか?

原:全国に指導に行かせてもらって、「ラジオ体操がこんなに愛されているんだ!」と知り、またその理由もわかるようになりました。

体を動かして健康になることも大事ですが、何よりもラジオ体操って「コミュニケーション」としての役割がとても大きいんです。

みんなで集まって一緒に体を動かして、いつも終わったあとにご飯に行ったり、もうラジオ体操で集まるのが「生活の一部」になっているという方達がたくさんいらっしゃるんです。

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ーー確かに、小学校の夏休みに近所の子供たちと公園でラジオ体操をやって、「ラジオ体操カード」にシールを貯めたり、お菓子をもらったりするのが楽しかった、という思い出がある人も多いでは。

原:そうですよね!そもそもラジオ体操というのは、最初に米ニューヨーク・メトロポリタン生命保険会社が始めた「ラジオ放送による体操」の効果を体感し、かんぽ生命の前身である逓信省簡易保険局がラジオ体操の実施を提唱したのが日本での始まりとなっています。

日本人はみんなで一緒に何かをやるのが好きな国民性というのもあって、1928年に初めて日本でラジオ放送されてから、今日まで本当に多くの人に親しまれ、愛されながら続いてきました。

ちなみに、今みなさんがやっているラジオ体操は、第一が昭和26年に、ラジオ体操第二は翌年の昭和27年にスタートし、3代目になります。

その普及に携われて、本当に素敵な仕事をさせてもらってるなぁって思います。

慢性的な痛みと付き合ってきた現役時代

ーーそんな、様々な「スポーツのよさ」を実感されている原川さんですが、長年競技をされていて怪我に苦しんだ経験などはありますか?

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▲小学生の時は、新体操のほかに剣道や水泳も行っていた。
「昔からスポーツ少女でした」と原川さん。

原:入院したり、手術したりといったような大きな怪我は経験がありませんが、新体操という競技特性もあり、腰・膝・足首などの慢性的な痛みはずっとありました。それは周りもみんなそうでしたね。誰でも、必ずどこかしら痛いところはあったと思います。

ーーそのような痛みにはどのように対処されていたのでしょうか。

原:多少の痛みにはもう慣れてしまっていましたが、つらいときはロキソニン(※鎮痛剤)を飲んでいました。試合の時は、より強力なボルタレンを使ったり。どうしてもまずいときは、お医者さんで注射を打ってもらっていました。

指導者の方からは、ストレッチやアイシング、栄養のある食事をしっかり摂ることなどを指導していただき、日頃から気をつけていました。セルフケアの指導の方が来て指導してくださった事もありました。

それに加えて、誰かがいいと言っていたものや、自分で調べてよさそうと思ったものを色々試したりもしていました。酸素カプセルとか、コロコロして筋膜リリースする棒とかも使っていましたよ。

ーー色々とご自身で試行錯誤されながら、コンディションを調整されていたのですね。ちなみに、原川さんは『スポーツ医学検定』はご存知でしょうか?

原:はい、今度3級を受けてみようと思っています。まだテキストを読んで勉強を始めたばかりですが、すごく参考になることが多いです。体育大で勉強した筋肉の名前なども、忘れていることもけっこうあるなと思いました。

今までは、自分ではなぜその動きが大事かはわかっていても人に説明するのが難しかったりもしましたが、「こう筋肉がついていて、関節がこう動くから、こうなる」というように、どう伝えればいいかがわかるようになってきました。指導にも役立っています。

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形を変えながら、これからも伝えていきたい

ーー素晴らしいですね。「スポーツ医学検定」の受検も頑張ってください!では最後に、原川さんの今後の目標や夢について教えてください。

原:そうですね、今と同じ仕事がずっと続くわけではないと思っているので、少しずつ形を変えながら、これからも幅広くスポーツや運動のよさを伝えていきたいです。

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原川愛さんのアクティブなライフスタイルがのぞけるInstagram:https://www.instagram.com/aiharakawa93/

編集後記:
このたび『スポーツ医学検定』のアンバサダーにも就任してくださった原川愛さん。インタビューでもお話いただいたように、休日も外に出てアクティブに過ごされることが多いそう。最近始めたスケボーを公園で楽しんだり、屋内施設でサーフィン!(☝︎写真)をしたり、他にもウォーキング、ゴルフ・・・と、日々身体を動かすことの楽しさを実感されているからこそのポジティブな言葉をたくさんうかがえた、楽しいインタビューでした。
(取材・文/Yuko Imanaka、写真/すべて本人提供)

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