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西川のアレは、アレだったのか

神戸戦。
正直、ここまで来たら、アレをアレするなんてことは
心のどこかで無理じゃね?と思いながらも、
でも可能性がある限り闘う姿勢で臨みました。
ここまで大事な試合を立て続けに落としているんで、
そういった意味でも、浦和がもう一度立ち上がるためには、
勝利が絶対必要。なによりホームでは勝たなきゃいけない。
アレ的なことは抜きにしたって、非常に「勝ち」にこだわる試合だったと思います。

カンテの同点ゴールで、埼スタは一気に盛り上がりました。
俺も絶叫しました(今までの鬱憤分の絶叫)
いける!のか!?いける!のか!?
まだ時間は十分ありました。

もう、こうなったら、行けや!!
と、埼スタはうねりを増したわけです。

そんなこんなで絶対勝ちたい神戸も
引くわけではなく、もう一点をとりにきていました。

そして、セットプレー。

ん?
西川?

あの時、そう思った人もいたはずです。
チャントを叫びながらも、ん?西川?と。

結果、ボールは西川の頭をかすめて、前川がキャッチ。

そのあとは、マジですか、という展開で
大迫が無人のゴールに決めてしまいました。

この西川の行動は、スコルジャの判断ではなく、
個人の判断だったようです。
スコルジャは止めたみたいだし。
西川自体の気持ちもわかるし、スコルジャの気持ちもわかります。
これは本当に賛否両論なプレイだったと。

あの試合は、そもそもドローじゃ意味なかったわけです。
優勝の可能性、という所をこちら側も求めていたわけで、
とりあえず追いついたからいいやって気持ちでいた人は
あの日の埼スタには、いなかったように思います。

そうしたムードが西川を前に出させた感もあります。

一方、時間帯の読み間違えという点も否めません。

あれがラストワンプレーならば、
躊躇なく、「行け」ですが、
正直、あれがワンプレーな感じはしなかったんですね。
もう少し時間は残るだろうと。
このセットプレーが終わっても、数分、数秒はあるだろうと。

だから、ちょっと俺の中でもざわついてはいました。

もし、これ、変な感じでカウンター食らったら、
どうすんだろうって。

予感的中でした。

もう、あとは、多くの人と同じく、呆然です。
ただただ立ち尽くす、という。

でもね、終わって一日たって、
冷静に振り返った時に、
あのワンプレイであの試合が決まったわけではないんです。
その前に決めれなかった、ということもあるし、
その前に失点したってこともある。

あの日、引き分けていたらどうなっていたか。
そういったタラレバの問題ではなく、
やはり、西川があの状況で「上がる」と判断するような、
そんなシーズンを送っていたことが問題なわけですね。

ただ、それより気になるのは、
スコルジャやベンチと、選手たちの意志が合致していなかったことです。
今シーズンは、わりとそういう場面は少なかったと思うんですが、
最後の最後で出てしまいました。

ルヴァンで負け、
韓国で勝てず、
ホームでこの負け方。

普通考えたら、メンタルを回復することは簡単ではない状況です。
かつ、伊藤までも怪我してしまいました。

そこへきて、スコルジャ退団の可能性。

ACLを優勝し、
チームはしぶとく勝ち点をとれるようになり、
どうにか3位という順位までのぼり、
優勝の可能性を残しながら、
ルヴァンでも決勝までいった。

正直、あとは何が足りないのかを
プラスしていければ、来年こそは期待できると思っていましたが、
この神戸戦で色々なものを失った気がします。

西川のアレをどうこういう事だけでは済まされない。
そんな試合になってしまいました。

次節、福岡戦。

リベンジマッチという名目かもしれないけど、
望む事は、原点回帰。

今一度、クラブも埼スタも一つになって、
ただただ、この一試合に勝ちにいく。

わずかな可能性という余計なものが無くなった今だからこそ、
純粋に戦ってほしい。

ホーム最終戦にのぞむのは、
そんな浦和の姿です。



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