真夏の夜のHirošima

画像1 無名なチェコ人建築家Jが百年以上昔日、Hirošimaで成した洒落た緑のドームは廣島縣の自慢の館だった。無実のHiroshimaを無にせんとしたア呆もゐた。無慈悲な為政者どもの罪の跡。無冠のカープが戴冠した年にカープ坊やと僕は生まれた。無名な僕は名も無きカープ坊やが好きだ。無駄な時間を潰しにチェコに暮らしたコロナ禍、ヴルタヴァ河の辺に建つ産業貿易省は広島の原爆ドームと瓜二つだった。無論、プラハの街が恋しいけれど、チェコと廣島と自身を結ぶ、名も無き者達のスクランブル交差点が、其の夏の夜は赤るく灯されていた。

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