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北京五輪を楽しく見る!一足早い注目ポイント紹介【⑭リュージュ編】


気付けば2月4日に開幕が迫った北京五輪。

スキーやスケートなどウインタースポーツ全15種目が、20日までの15日間にわたって開催されます。また、それに向けて日本代表選出のための選手権大会などもこれから続々と行われます。

例えばフィギュアスケートは、五輪以外でも毎年頻繁に大会が開催され、テレビ中継もあるのでどんな選手がいるのか、を知っている人も多いでしょう。ですがそれ以外の競技はあまりなじみのない方も多いのでは。

そこで五輪開催前にチェックしておきたい、各競技のルールや注目ポイントを紹介します。今回は「リュージュ編」です。
五輪前にいち早く知っておけば五輪も、そして代表決定戦も楽しめること間違いなし!

リュージュ





リュージュの種目は?


フランス語の木ぞりを意味するリュージュ。
ボブスレー、スケルトンと並ぶそり競技の一つですが、速度はリュージュが最速です。

スケルトンとの大きな違いは仰向けになることですが、操縦のできないスケルトンと違ってリュージュのそりにはクーヘと呼ばれる刃がついた足があり、これを足首で挟んで操縦することができます。


また種目もスケルトンの2に対して2人乗りとチームリレーが加わります。

・男子1人乗り
・女子1人乗り
・2人乗り
・チームリレー

コースもスケルトンと同じく全長1,615m、最大斜度は18%、カーブは16箇所です。

空気抵抗が何より速度を落とす要因になるので、2人乗りはいかに一体になってそりに乗るか、そのコンビネーションがポイントになります。
動画だとあまりに高速なので1人乗りに見えることもありますが、それだけ一体になっているということですね。



リュージュのルール・採点基準は?


1人乗りは同じコースを2日間にわたって2回ずつ計4回、2人乗りは1日で2回滑走します。いずれも合計タイムが一番速かった選手が勝者です。

チームリレーは女子1人乗り、男子1人乗り、2人乗りの順に行われます。
選手がトラックのゴールにある頭上のタッチパッドを叩くとゲートが開き、次の男子1人乗りのそりがスタートする仕組みになっています。
最後の2人乗りがゴールした時点で一番速かったチームが勝者です。


スケルトンと違って総重量の上限はありませんが、そりは1人乗りが男女とも21~25kg、2人乗りは25~30kgに制限されています。
また男子13kg以下、女子及び2人乗り10kg以下の重りを載せることが認められています。



日本代表が決まるのは?


2022年1月16日時点で、2020-2021、2021-2022の2シーズンの国際連盟主催大会での最低ポイント数(男子20、女子36、2人乗り44)以上を獲得したチーム、個人のうち、北京五輪のコースで10本以上完走したチーム、個人が出場できます。

1人乗りは男女各35名が全世界から(一か国としては最大3名)、2人乗りは18チーム(同最大1チーム)出場できます。

詳しくは日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟に記載されています。



五輪出場が期待される注目選手は?


上記の連盟のサイトに記載された、唯一の国際競技派遣選手である#小林誠也 選手はワールドカップにも出場しており、確定と思われます。



まとめ


スケルトン同様、1分もかからない速い、スリリングな競技。
そして誰しもそり遊びは経験があるでしょうから、リュージュは少し身近に感じられる競技かもしれません。

また、一連のそり競技は競技が盛り上がる分岐点にいます。
スケルトンでも書きましたが、リュージュも国内に施設がなく、パンデミックの影響で海外遠征もできなかったため、陸上での練習しかできない状態が続いていました。そのため、スケルトンと同じく10月に北京で行われた北京五輪のテスト大会にも参加しています。

実はかつては長野五輪開催時に作られた「長野市ボブスレー・リュージュパーク」(当時スケルトンは種目外)が、その後のメンテナンスの維持費もあって、競技施設としては使われていません。
このため選手は海外を拠点に練習を続ける必要があったのです。

ですが、2030年の誘致を目指す札幌五輪では、コストを抑えるための既存施設活用の観点から、そり競技をこの長野の施設を使うことが計画されています。
そうするとまたそり競技の人気が再燃する可能性もあります。

少し気が早いですが、一連のそり競技を見て、8年後の国内開催の五輪に思いを馳せていただければと思います。


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