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「生産性を高めること」は本質なのか_前編【実践!スポーツビジネス道場#16】

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ポッドキャスト番組「実践!スポーツビジネス道場」の文字起こし記事です。
「実践!スポーツビジネス道場」は一般社団法人スポーツビジネスアカデミ(SBA)の公式オンラインサロン「THE BASE」が毎週木曜日に配信しているポッドキャスト番組です。
スポーツビジネス界で奮闘する若手ビジネスパーソン、酒井翼さん(東京都社会人リーグ2部所属のサッカークラブ「TOKYO.CITY.FC」でスポンサー営業を担当)が日ごろの業務での葛藤や悩み、アイディアをスポーツビジネス界の第一線で活躍し、SBA代表理事を務める荒木重雄さんに壁打ちし、成長していく様子をお届けしています。


酒井)TOKYO.CITY.FCの酒井翼です。
大きなテーマとして生産性仕事に追える生産性の向上について今回僕の方から荒木さんに話をお伺いできればなと思っています。荒木さんよろしくお願いします。

荒木)はい、よろしくお願いします。

酒井)今回このテーマ設定にした背景としては僕らの中でも仕事が増えてきていることもあり、一方で僕個人としてただ目の前の仕事をひたすらやっていくということでなかに生産性を高めてもちろんチームとしても稼いでいくし僕自身もスキルアップしていくことが大事になっていくのかなと思っています。目の前の仕事をやりつつ生産性を高めていくことについて、荒木さんは本当にいろんなお仕事をされていて、お忙しい中だと思うので、その中でどういう風にしたら業務が効率化するのか、仕事の優先度をどう付けているのか、生産性を高めるためにどうしているのかというところを是非お伺いできればなと思っています。

荒木)はい。

酒井)今僕自身意識していることや、どういうところを課題に感じているかというと、そもそも根本的に体のコンディションや、優先度付けをどうして行くかとか、業務をどう効率化していくかというところなどいろいろあるのですが…。その中で一番大きいのは人に任せたりとか自分がどれだけ手を動かさない状況を作るかが一つの課題かと思っています。
僕自身性格として人に任せるよりも自分でやりたくなってしまったりとか、資料作りやグラフィック作りがそもそも好きだったりするので、自分自身の手でやりたくなってしまいます。周り学生のインターンもいるけど自分自身でやってしまって結果的に時間ロスになってしまっているな、と感じるので、人にどういう風に頼っていくか今後意識して取り組んでいかなくてはいけないところかなと思っています。

荒木)具体的にはどういう仕事で動いているの?

酒井)大きく分けると法人営業で仕事をとって来る営業としての動きの部分と、取ってきた仕事をどう運用していくかです。今でいうとクリエイティブの制作だったりあるいはポッドキャストの編集や、スポンサーシップのいろんな企画考案とイベントを作りとかそういう内容になっています。

荒木)その中で気になっている生産性の部分はどっちかというと個人の時間の使い方とかに課題を感じている感じなのかな?

酒井)そうですね。

荒木)なるほど、そもそもそうだね、生産性を考えるときに生産性って生産性が単独で存在するのではなくて、会社の経営者として考えた時に、忙しい忙しくない以前で会社としても事業計画・目標があって、そこの中でどういう仕事をどのくらい取らないといけないっていうことで。そもそもの青写真は見えているのかしら?

酒井)僕個人としてでなく会社としてということですか?そうですね、大きなKPIを3つくらい設定して誰がどういう担当でやっていくのか割り振ってやっているので大枠としては描けているのかなと思います。

荒木)その中で仕事が入ってきて、営業も自分でやっているんだっけ?

酒井)そうですね。僕ともう一人がメインでやっています。

荒木)そこで取れてきたものをどうこなしていくかというところだと思うんだけど、ものの考え方として大きく会社のポートフォリオがある。会社としてどういうことをやっていくかというポートフォリオが商品として存在していて、その商品の成果を出していくというか納品・提供するに至るまでのプロセスが構造化できる。
営業が取れてからあるいは営業を取るところからかもしれないけど、プレセールス⇒セールス⇒ポストセールスになって必要であれば制作コストがあって納品されて…。もしかするとそのあとの運用とかまで構造化する。そこに対して上流から下流まで全部独自に一社で、つまり自分の会社だけでそれが賄えるのか、あるいはポートフォリオによってはパートナーや下請けを使うとかそういう構造的なものがポートフォリオとセットとして考えられていますか?っていうのが1つ目の質問。
会社あるいは個人として構造化されたコンポーネントの中にバリュープロポジションというか、会社もしくは個人としてプロセスの中で一番価値が発揮できること。Aという成果物・提供物・サービスプロダクトに対して例えば5つの構成と要素があったとして、その中で他社に対して自分たちの会社あるいは作業レベルで言ったら個人としてのバリュープロポジションは、何が強みなのか、5つの内どこで勝負をかけるのかみたいなところができてくると、どこに注力をしなくてはいけないのかがわかる。つまり空いているところのスペースをどう補っていくのかということ。生産性というのは5つのブロックがあったとしたら5つを網羅しないとあがっていかない。5つをどんなプロセスデザインをしていくのかが重要だと思っている。
得意分野はものすごく大切で、生産性も品質も高まるし、逆に競争力品質を考えた時にすごく上がる。そこじゃないところをどう上げるかが経営者の課題だと思う。
そのあたりもう一回整理すると「ポートフォリオ」と「構造的なプロセスブロック」と「バリュープロポジション」の3つが構造的に整理されているかというとどうですかね?

酒井)正直そこまで整理はできていないかなと思います。仕事も幅広いので例えばメディアを使ってPRするということもあれば、制作系の話もあれば、システム開発みたいな話もあればで、良くも悪くもなんでもやりますというスタンスなのでそれを僕らが自社内でやるのか外のパートナーを使ってやるのかも求められる品質や案件の特性によって都度変えています。

荒木)おそらく表層上の案件はいろいろあると思うけど、実際に動かして受注をした後に動くコンポーネントって構造化できる気がする。例えばデザイン、クリエイティブ、エンジニアリング、分析、制作、映像制作系のモーションとか表層上の注文いただく内容は違えど、実際に動かすラインは結構コンポーネントに分けられると思う。そこまで毎回違うということはそんなスーパーマンいるのかなっていう感じだけど。なんだかんだ使っている構造のユニット工場みたいなものは統一されているのでは?想像だけど。

酒井)そうですね、何となくこういう案件が来たときはこういうのがいいよねというのは、どこかにまとまっているわけではないですが、暗黙知としてチームの中にはあります。

荒木)そうだよね、暗黙知であるからこそ、この仕事だったらできそうだ、できそうじゃないというのは無意識に頭に入っている上でGOかNOの判断をしていると思う。
そうなったとき逆にポートフォリオの一つ下のレイヤーかもしれないけど、それが将来的に組織になってくるわけで。組織分けしたときに自分たちの強みって何かってことと、だれが担っているのかっていうこところを、冷静に分解していくと、まずもって仕事を増やすよって結局それを売り上げをあげていくためには自分が時間をかけてやっちゃうから手が回らないっている一人の視点・視座ではなくて、それを横展開していかないと売り上げが上がっていかないので横展開するための構造を理想的な構造っていうところから入り込むとボトルネックがわかったりする気がするよね。
それもそうだし今後本丸のサッカービジネス着手すると思うけど、それを見据えた中で同じようにサッカービジネスの構造と重なっていかないと、スケールメリットが将来的になかったり、そもそもコアコンピテンシーを考えた時にお金稼ぐためにこの事業やってサッカービジネスまた1からですよってなるともったいないので、重ね合わせながら自分たちの強みのコアコンポーネントをコアコンピテンスとして持っておくということがロードマップ的には正しいんじゃない?
そうなった時に一回整理をしていくっていうのがいいんじゃないかって思うよね。


≪第16話 終わり≫

■登場人物
➤荒木 重雄 Shigeo ARAKI

一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)代表理事。
株式会社SPOLABo、株式会社スポカレ代表取締役。2005年に千葉ロッテ球団の執行役員・事業本部長、パシフィックリーグマーケティングの取締役執行役員を歴任。日本サッカー協会(JFA)の広報委員をはじめ、官公庁のスポーツ関連プロジェクトなどにも多数参画。
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➤酒井 翼 Tsubasa SAKAI
J1から数えて8部に相当する、東京都社会人リーグ2部に所属するサッカークラブ「TOKYO CITY F.C.」にてスポンサー営業などを担当。
スポーツクラブで働きながら、1000万円プレイヤーになることを目指し、日々奮闘中。
TOKYO CITY F.C. 公式サイトはコチラ

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日米英に拠点を置き、スポーツビジネス界の第一線で活躍する理事4人が世界の最新スポーツビジネストピックスを発信する「理事会」や、スポーツビジネスの各専門分野に長けたゲストをお招きし、担当理事とのトークディスカッションをお届けする「サロン」など、スポビズパーソン注目のコンテンツを定期的に発信しています。昨今のコロナ禍を経て、オンラインでのコンテンツを強化し、直近のサロンはほぼアーカイブにて配信中!(いつでも何度でもご視聴可能!)
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