8月に見た映像作品(一覧と小話)

8月に観た作品の量を眺めていると、「現実逃避したかったんだな……」と思う。平日は常に仕事に追われていたため、土日になると配信で1日複数本観るような生活を送っていた。追い詰められすぎると逃避したくなるくせは昔からだ。

◉ 8月に観た映画

劇場鑑賞作品
★プライマ・フェイシィ(National Theatre Live)
★なまず
★セイント・フランシス
★NOPE/ノープ

配信鑑賞作品
<Netflix>
○クレイジー・リッチ!
○デイ・シフト
★マリグナント
★ザ・ハント
★アイズ ワイド シャット
★2つの人生が教えてくれること
○教えて? ネコのココロ

<WOWOWオンデマンド>
○カオス・ウォーキング
○オールド
○うみべの女の子
○ブライズ・スピリット

<ディズニープラス>
★シャン・チー/テン・リングスの伝説(再)

◉ 8月に観たドラマ

<ディズニープラス>
○ミズ・マーベル

<WOWOWオンデマンド>
★産婦人科医アダムの赤裸々日記

*ちょっとした話

いつものごとく★はお気に入りの作品です。(再)は再鑑賞。
シャン・チーは多分4回目くらい。シャンチーとケイティの関係性でしか摂取できないものがあるため、定期的に観てしまう。

記入しているものもないものもありますが、個々の感想はこちらへ。

今月は映画館で観た作品がどれもよかったのだけど、Filmarksにも感想が書けていなかったNational Theatre Liveの『プライマ・フェイシィ』について書いておこうかな。

ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)は英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台を こだわりのカメラワークで収録し各国の映画館で上映する画期的なプロジェクトです。(公式サイト

本当に衝撃的な作品だった。ジョディ・カマー(『キリング・イヴ』/『最後の決闘裁判』)のひとり語り形式の芝居なのだけれど、「彼女いったい演技幅をどれだけ持っているの?」と思わざるを得ない表現力だった。もちろんつくり込まれたセットや小道具、演出もあって舞台は成立しているのだけれど、演じる技術が光りすぎてまぶしかった。2020年代を代表する女優になりそう。そしてこのストーリーがまた骨太で。主人公は法に魅了され幾多の試練を乗り越え、晴れて弁護士になった女性。法の公平性を信じ、仕事に邁進し、順風満帆だったんだけれど……そこで性暴力被害に遭ってしまう。そこから彼女の法への見方が変わっていき、自らが被害者として証人となる裁判を通して、「なぜ法が万能ではないのか?」を体感していくことになる。あるセリフが本当に胸にこびりついてとれないのだけれど、ネタバレになってしまうので一応伏せておきます。今作はイギリスの司法での話でしたが、日本にも通ずると思うし、なんなら日本の方がもっとハードモードかもしれない(法のプロではないのであくまで印象になってしまうけれど)。

女性側から見た世界の作品が増えてきて(8月に観た作品だと、『なまず』、『セイント・フランシス』、『2つの人生が教えてくれること』はまさにそんな感じ)、世界はさらに平等へ進んでいるように感じる瞬間もあるけれど……。まだまだ問題は山積みである。


この記事が参加している募集

映画感想文

最後まで読んでくれて、ありがとうございます!