もふもふに、心解かれる - 映画・『パディントン2』 -
公開時は「子ども向けだろう」と思っていて気にも止めていなかった作品だった。観ようと思ったきっかけは、パディントンの声優をベン・ウィショーがやっていると知ったから。主演ドラマ『ロンドン・スパイ』ですっかり魅了されていたので、「どんな風にクマちゃんの声を演じているんだろう」と気になったのだった。
公式が「ウィショーたん」って呼んでるのウケますね(笑)
PCを触っているのが彼です。
2から観たのは、Netflixにそれしかなかったから。無印は観ていなくてもまったく問題なかったので、登録している人はいますぐに再生ボタンを!
なぜって、暖かいしあわせが心の中を満たすから。このご時世、気持ちがピリつくことが多いじゃないですか。そんな現実からちょっと距離を置きたいときにぴったりなんです。
おっちょこちょいなところも、素直すぎてちょっと失礼なところも(笑)かわいくてしょうがなくなっちゃうくらい、パディントンは健気で、まっすぐで、一生懸命。そんな「善良なクマ」っぷりが愛しくてたまらない。
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山奥の濁流に飲まれそうになっていたところを、クマのおじさんとおばさんに救われたパディントン。ふたりの元を離れ、ロンドン(超都会!)のブラウン家にお世話になることになったのが(おそらく)無印の内容。2は、お世話になったおばさんの誕生日に、ロンドンの名所が記された「飛び出す絵本」をプレゼントしようと決心するところからはじまります。
めちゃんこかわいくないですか、、、
でも、この絵本は世界に1冊しかない希少本。当然「めちゃ高」なのだけれど、パディントンは「バイトしてお金を貯めるから、この本を取っておいて」とお店のおじさんに頼み込みます。ええ、もう健気でかわいいでしょう。この時点でちょっと泣けちゃう(年々涙もろくなっている)。
床屋さんの助手は即クビになったパディントンでしたが、窓拭きのお仕事は相性がよく、周囲からもありがたがられます。人の役に立って稼いだお金が少しずつ貯まってきた頃、なんとお店に泥棒が入り、絵本が盗まれてしまいます! その現場に遭遇したパディントンは必死に盗人のあとを追うのですが、犯人は突如消失。追ってきた警察官は、パディントンが盗んだのだと思い込んで逮捕します。彼は絵本を持っていなかったのに!
シマシマの囚人服を着て服役するパディントン。しかし、「いかにも」悪そうな奴らに囲まれながらも、彼は素直さを失いませんでした。おばさんから習った「どんな人にも良い側面はある」、「親切な人には世間も親切」というモットーを忘れずに過ごすうち、刑務所内でもたくさんの友達ができます。そんな彼の行く末は……これは観てのおたのしみ!
刑務所のコックさんと、得意のマーマレードをつくっているところ
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私がパディントンに夢中になってしまったのは、もちろん見た目の愛らしさ(もふもふだし、つぶらな瞳が超キュート)や、ベン・ウィショー由来(?)のやわらかくてかわいらしい声にもあるのですが、やっぱり真摯でやさしい彼の性格に惹かれたからだと思います。
劇中なんどもパディントンが唱えるおばさんの教え、「親切な人には世間も親切」がラストできちんと効いてきて、涙が止まらなくなります。素直な人(クマだけど)が報われるラストって大好き。だから私、『フォレスト・ガンプ』も好きなのだ。
落ち込んだりめげたりしたとき、私の心をきっと救ってくれるであろう作品に、ひょんな形で出会えてとてもうれしい! お子さんがいる方も、私のようなアラサー独身も(アラサー独身じゃなくても)、みんなが笑って泣けるすてきな映画です。「外に出られなくてやることがないよ!」という方は、ぜひ観てみてください。
個人的にツボだった公式のツイート。
「異常に守ってあげたい」……わかる。
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