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6月に見た映像作品(一覧と小話)

今月もあっというまだったね★
2022年もほぼ半分が終わってしまったよ。こわすぎる。

殺人的な暑さにやられながら、いやしかし来月も元気に生き抜いていきましょう。

◉ 6月に観た映画

劇場鑑賞作品
★トップガン マーヴェリック
★FLEE
★ザ・ロストシティ

配信鑑賞作品
<Netflix>
○星の子
○アンタッチャブルズ:ザ・リターン
○スパイダーヘッド

<ディズニープラス>
○デッドプール

◉ 6月に観たドラマ

<Netflix>
★アンブレラ・アカデミー シーズン3
★アンブレラ・アカデミー シーズン1


*ちょっとした話

待ちに待った『アンブレラ・アカデミー シーズン3』が6/22に配信された。今回もおもしろすぎる。し、やっぱりキャラクターたちが魅力的すぎる! 3を終えたあといてもたってもいられなくなって、シーズン1も再鑑賞。明日からシーズン2に入ろうと思う(でもストレンジャーシングス4 vol.2の公開も明日からなんだよね……忙しい)。

私の推しキャラは“No.5(5号)”。いまだに理由が明かされていないが、兄弟の中で彼だけが番号呼びで名前がない。空間移動(得意)と時間移動(不得意)の能力を持っている彼は、いろいろあって見た目は10代の子どもだけれど、中身は58歳のおじさん(!)である。かわいい顔して殺し屋として活躍した過去あり。マネキンのドローレスを心から愛しているピュアな側面も。

シーズン2の最後に、異なる時間軸へ吹っ飛んでしまったため(どこの世界でも流行っているよね、いわゆる“マルチバース(並行世界)”)、シーズン3は別世界のアンブレラ・アカデミー=スパロー・アカデミーまで出てきてさあ大変。スーパーパワーを持った人物が過去比ほぼ2倍。完全に扱いきれてない感じはあったけれど(笑) まあいつかスパローたちのスピンオフドラマでもつくっておくれよ。

私がこの作品を愛してやまないのは、登場人物全員が不完全で、ちょっとやそっとのことでは手を取り合わないから。富豪に養子として引き取られ兄弟として育てられた、人種も性格も違う7人が、父親や互いへの愛憎を募らせながら接しているところに、妙なリアルさと既視感と、「家族って別にこんなもんでいいのか」という安心感がある。


さてさて、あとは劇場で観た3本の映画も、どれも良かった。

『トップガン マーヴェリック』は、本来はまったく興味のないジャンルの作品なのだけれど、あまりにも周りが「良い」と言うので、気になってIMAXで鑑賞した。敬遠していた理由はなんというか、おおざっぱでいい加減に表してしまうと、“男くさい”ように感じたから。実際、途中までは「男のロマン」感満載で(そもそも「米軍の戦闘機パイロット」という設定こそがそんな匂いがするし、初っ端からでかいバイクを乗り回しているし、イケてる女性と恋に落ち、彼女にだけは弱みを見せるし、ていうかトム・クルーズがほら、爆イケなスターなわけじゃん)「うわー、やっぱりぜんぜん肌に合わん、観にこなきゃよかったかも」と思ったけれど、後半からはそんなことがどうでも良くなるくらいの臨場感ある飛行シーンの数々に興奮しっぱなし! 撮影の際は演者が本当に戦闘機に乗って撮ったらしく、たしかに身体への重力のかかり方が半端ない。「こんな映像、他にどこで観られるん…すげえ」と感嘆の連続だった。機体のあちこちにカメラを取り付けていたようで、「え!? あんなところにカメラつけたん!?」と驚くようなカットも満載で楽しかった。

『FLEE』は、昨年のアカデミー賞で、国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー映画賞、長編アニメ映画賞の3部門同時ノミネートした作品である。ずっと公開を心待ちにしていて、やっと観られて感無量だった。タイトルの「FLEE」は「(危険などから)逃げる、逃れる、避難する」という意味で、その名の通り、この物語は主人公・アミンの、アフガニスタンからデンマークへの亡命に関する壮絶なドキュメンタリームービーだ(そう、実話なのである)。

アミンはアフガニスタンからの移民で、現在はデンマークに暮らすゲイの男性だ。FLEEは彼の半生を追った、かなり個人的なストーリーだけれど、日本に生まれ育ち、戦禍など味わったことのない女の私にも何故か共感できるところがたくさんあり、胸がいっぱいになってしまった。こういう“個人的な話”は、語り手が許す限り多くつくられてほしいと願わずにいられなかった。きっともっと、この物語が心の支えになる人がいるだろうから。たくさんの人に見てほしい。

そして昨日観た『ザ・ロストシティ』は打って変わって、サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムがおりなす王道のロマンティック・コメディ・ムービー。スランプに突入した恋愛小説家が、とあることから億万長者に拉致され、南の島で大冒険を繰り広げるお話。ロマコメって正直あんまり観ないのだけれど(私の性格がロマンチックじゃないから)、これも海外からの前評判が良かったので行ってみた。めっちゃ良かった。

チャニング・テイタムが扮するアランは、不器用でカッコつけきれない“ややダサ”であり“ややウザ”なキャラクターなのだけれど、サンドラ・ブロック演じるロレッタを心から愛しており、彼のその純粋な気持ちに胸打たれてしまった。まっすぐに他人を愛せる人って本当にすごいよね……。そんな彼の姿を観ていると『勝手にふるえてろ』の二を思い出してしまった。ややダサ、やや(かなり?)ウザだけれど、観ているうちにそこがかわいくなってきて、映画が終わる頃には好きになってしまっているやつ。

頭のネジが外れた億万長者のダニエル・ラドクリフもだいぶぶっ飛んでいたが、ブラッド・ピットの扱いには笑いが止まらなかった……(笑) よく出てくれたなぁ。

さてさて、今月ももれなく「小話」レベルではなくなってしまったのだけれど(笑)、来月もそれなりに、たくさんの作品が観られますように。


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