酷暑のSummer Sonic 2023(大阪Day2)
1日目の記録はこちら。
Day.2
シャトルバスが1時間遅れで出発した1日目のことが心の底につかえており、「今日はどうなるんだろう……」と恐る恐る家を出たのだが(前日の疲れも残っていたし、並び続けるのがイヤだった)、この日は超スムーズに、なんなら定刻よりも早くバスに乗り込むことができた。1日目の不備をすぐに巻き返してくるなんて素晴らしすぎると感動。友達と「スタッフさん、きっとすぐに情報共有してくれたんだろうね」と話していました。
この日は13:35のPALE WAVESまで観たいアーティストがなく(友人も似たり寄ったり)、11時頃に会場についてからそっこーでOASISのWORLD KITCHENへ。
木陰の下の席を確保して、フェス飯を堪能したり、そよそよと吹く風を肌で感じたりした。友達と「時間とお金に余裕があると違うね」「確かに。去年は貧乏性発揮してタイテ詰めすぎたし、学生の頃は『フェス飯なんか高くて食べてられない!』とか言ってたしね〜」などと話していた。社会人になっても別にお金持ちになったわけではないけど、フェス飯をゆっくり味わうくらいのささやかな経済力は得た、はず。
1.PALE WAVES
友人はPerfumeを観に行ったので、ひとりでOCEANステージへ向かう。早めに着いたので、前のWANIMAの曲を2〜3曲ほど聴く。WANIMAって出てきた頃からもうすでに売れっ子だったイメージなのだけど、その理由がわかるほどアツくてカッコよかった。音の太いことよ。
そしてお目当てのPALE WAVESはベストアクト級に良かった(「級」と表現したのは、正直いろんな「ベスト」があって決めがたかったからだ)。
PALE WAVESを初めて意識して聴いたのは、映画『チワワちゃん』の“Television Romance”かな。
歌唱も演奏も圧倒的なパワフルさだった。ぶっといポップパンクな曲もあれば、切なくて繊細でキラキラした曲もあって、曲幅の広さにも心ぶん掴まれました。セトリの中だと“Eighteen”や“She's My Religion”もかなり好きだなぁ(曲調の好みがバレる笑)。今後単独公演があれば行きたい。
2.ケツメイシ
当初観るつもりじゃなかったのだけど、せっかく夏だし観とくかぁくらいの軽い気持ちでそのままOCEANに残ってたんだけど、すごく楽しかった! なんと9年ぶりの夏フェス出場だったそうです。自分たちのツアーと重なったり、「暑いから嫌だ」と断っていたらなかなか呼ばれなくなっちゃって、って言ってた。後者の理由が本当かは知らない(笑)
あと、「ケツメイシのファンの高齢化が問題になってます!」って言ってて、「へぇ〜、じゃあ私もライブ行くくらいのファンになろうかな」と思っていたら、「中高生の頃によく聴いてたって人がそのまま通い続けてくれてるんですけど!」と続けていて「それモロ私の年代やんけ!てことは私ってもう若くないんや!笑」と実感し、ちょっとだけ切なくなりました。セトリで「うわ〜!」ってなったのが“夏の思い出”と“涙”だもんなぁ。いつまでも若者の気持ちでおったらあかんねんなぁ(笑)。
3.TWO DOOR CINEMA CLUB
PALE WAVESを観て「ベストアクトじゃん!」と思ったんだけど、TWO DOOR CINEMA CLUBもまた「ベストアクトじゃん!」となったんだよね。曲を聞く限り陽が落ちてからのステージか、なんなら室内の方が似合いそうだと思ってたんだけど、攻撃的な太陽光の下も超映えていた! 「ダンスフロア under the 炎天下」、ここに極まれり。
TDCCをどこで知ったのかもう覚えてないな。友人経由だった気もするし、調べてたらKitsunéからリリースしている音源もあったので、もしかしたらKitsunéのプレイリストからだったかもしれない。手当たり次第に音楽を聴いておくのも大事だなぁと思うなど。彼らも単独あったら行きたいなぁ。
4.SEKAI NO OWARI
『EARTH』がリリースされた頃に聴きはじめていたのだけど、彼らは当時本当に風雲児だったためすぐに爆売れし、一度もライブに行けないまま10年以上が経ってしまった。ということもあり、サマソニ出演が発表された時、実はちょっと小躍りしていた。やっと観られる! って。わからない曲だらけかもと不安に思っていたけど、意外と知っている曲が多かった。“虹色の戦争”っていまでもやってるんだね〜。サビ前ってみんななんて叫んでるの?(ずっと気になっている)
それにしても彼らの人気を目の当たりにして目を丸くしてしまった。OCEANまじでパンパンだった。すごいわ〜。10年以上ずっと第一線にいるんだなってことを実感しました。
5.BLUR
満を持してのブラー。ついに2日目のヘッドライナーが来てしまった。
実はブラーもoasis同様、特にめちゃくちゃ聴いてきたわけではなかった(oasisよりはちょっと知ってるくらい)。しかも不覚にも新譜を聴きそびれて行った! バカだな〜! しかしそんなことがどうでもよくなるほど彼らはめちゃくちゃカッコよくてロックだった。プロに向かって言うのは失礼な気もするが、グレアムのギターがかなりクールだった。結構ずっと見惚れてました。あと、デーモンはサービス精神が旺盛すぎない? 舞台上で急須から湯呑みに入れた茶を飲んだり、ファンの持ってた日本の国旗をまとったり、Girls&BoysでFILAのあのジャージ!を着たり。ファンの喜ばせ方を心得ておるな? まんまとキュンとするわい。
そして前日と同じく、ここから「6.THUNDERCAT」と書きたかったんだけど、フラッフラになりながらソニックに向かって、やっとこさ座れた〜!と思ったらもう記憶が吹っ飛んでしまった。そもそもBLURを全部観てから行ったので、ほぼ終盤からしか聴けなかったし。“Them Changes”が繰り出された時に「あぁ〜、インスタのリールでよく聴くこの曲って、THUNDERCATのこの曲の早回しバージョンだったのかぁ」と思ったことだけ覚えている。
この日はほぼステージ間を移動しなかったんだけど、日陰のないOCEANでほぼ過ごしていたからか(さすがに転換の時はずっと日傘差してたが)、かなり体力が消耗していた。動いても動かなくてもどっちにしろ疲れるね……。この日は30分くらい待ってからシャトルバスに乗れ、帰宅。前日と同様、洗濯してお風呂に入ったら泥のように眠ってしまった。次の日は有給を取っていたのだけど、まじでミリも起き上がれずずっと寝ていた。
決してビビらせるつもりなんかなくただ事実を述べるんですけど、本当に夏フェスってなんと過酷なのでしょうか。都市型フェスってもう軽装備で気軽におしゃれして行けるようなものではなくなってしまったよなぁ。あまりにもファッション色が強めな宣伝をするのは罪な気さえしてくる。フェスの開催日をずらすのは難しいのは大いにわかるけれど、だったら会場の中も「例年通り」のままでは命の危機すら感じてしまうよ。なんらかの対策をとってほしいなぁ。楽しかったけど、来年は行けるのか、行ったところで乗り越えられるのか、不安しかない。ただ、「来年はヘッドライナーにビリー・アイリッシュを呼びたい」とか「ロザリアを」「デュア・リパを」とか言ってるので、無視するわけにはいかないという……(笑) なんだかんだ、行っちゃうんだろうなぁ。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!