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スミス
2018年11月8日 01:56
「火事です、火事です」 物々しい火災報知器の警報音と男性のアナウンスが響き渡る。やっと帰宅して一息ついて、さあ部屋着に着替えよう、と思った頃だったのにな。音の遠さからして今度は近隣のマンションのようだが、万が一を思って部屋の扉を抜ける。さっき脱いだ靴を履き直して。すると、階段の踊り場から外を見ていたお隣さんと目が合った。「ここのマンションではないみたいなんですけど……。向かい? 隣かな?」など