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メキシコ コロナ禍の観光関連の現状まとめ その⑤

遂にメキシコシティも「警戒レベル赤」に戻ってしまい、先週末には通りの露天商が一斉にクローズしましたが、現在はタコスやマスクを売る屋台の店は普通に営業を再開しています。恐らく強制力のない勧告+経済的な補償がないことで「背に腹は換えられない」状況なのだと思います。。市長が言うように「1月3日まで不要不急の外出や経済活動をするな」なんて土台無理な話しで、メキシコから見たらよっぽど大阪府知事の方が不足している看護師を自衛隊に協力要請するなど、奔走しているようでマシに見えます。

日本の人口の10分の1に過ぎないメキシコシティだけで、感染者は日本の1.4倍。死者は5.5倍という状況です。寒くもない(今も半袖で扇風機を使って作業しています)ですしGotoのような人の行き来を推奨するような政策もありませんが、感染拡大と病床の逼迫(メキシコシティは78%)、失業の増加は進んでいます。日本のように自殺者は多くありませんが、治安の悪化が心配されます。

以上、メキシコ在住スタッフからのつぶやきでした。
それではメキシコの観光関連の現状をお知らせいたします。

1.メキシコ連邦政府は全国の信号情報(新感染症危険情報)を更新

12月18日、メキシコ連邦政府は、全国の信号情報(新感染症危険情報)を以下に更新しました。
3州が「赤色」,24州が「橙色」。3州が「黄色」。2州が「緑色」となり12月21日から1月3日まで適用となります。
特にメキシコ市及びメキシコ州については、市長、州知事が18日昼の記者会見で、信号情報が「赤色」となることを受け、本年4〜6月と同様「必要不可欠(エッセンシャル)」な経済活動以外は、12月19日から明年1月10日まで停止する旨示しています。
※この指針は連邦政府による例示であり、最終的な措置は各州政府により各地域の状況に応じて決定されます。

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「赤色」(3州):病床65%以上が埋まっており、2週間感染者数が増加傾向。公共機関、学校など閉鎖。健康上のリスクを持つ人は外出不可
メキシコシティ、メキシコ州、バハカリフォルニア州
「橙色」(24州):病床65%以下が埋まっており、2週間感染者数が減少傾向。公共機関、学校など一部解除。健康上のリスクを持つ人も外出可
アグアスカリエンテス州、南バハカリフォルニア州、コアウイラ州、コリマ州、チワワ州、ドゥランゴ州、グアナフアト州、ゲレロ州、イダルゴ州、
ハリスコ州、ミチョアカン州、モレロス州、ナジャリット州、ヌエボレオン州、オアハカ州、プエブラ州、ケレタロ州、キンタナロー州、
サンルイス・ポトシ州、ソノラ州、トラスカラ州、タバスコ州、ユカタン州、サカテカス州
「黄色」(3州):2週間の入院者数、感染者数が減少。公共機関、学校など一部例外を除き、商業施設は収容人数の50-75%で営業可
タマウリパス州、シナロア州、ベラクルス州
「緑色」(2州):基礎的な衛生防疫措置を講じれば、特段の制約なし
カンペチェ州、チアパス州

② メキシコ保健省が発表した新型コロナウイルス感染症発生状況(12月19日正午現在)

 メキシコ全国
(1)累計症例数:1,301,546(前日から+12,248) ⇒ 世界13番目
(2)累計死亡者数:117,249名(前日から+762名) ⇒ 世界4番目 
 メキシコ市と日本の違い (比較用)
(1)累計症例数:メキシコ市 282,691名(前日から+4,958名)
         日本国内 196,737名(前日から+2,747名)
(2)累計死亡者数:メキシコ市 15,222名(前日から+139名)
          日本国内  2,747名(前日から+39名)

③その他

米国国境における不要不急の移動制限が,1月21日まで延長されていますが、同時に20以上の米国都市からメキシコシティやカンクンへ乗り入れ便は運行を続けている状況で、両国の人の流れを抑えることは有名無実です。

④12月19日現在で一般公開されている遺跡、博物館

12月19日現在で一般公開されている遺跡、博物館は以下の通りです。(太字=新規の再開)
*人数制限など条件や公開時間の短縮など要確認。「新しい日常」と感染予防措置は大前提となります

アグアスカリエンテス州:アグカスカリエンテス地方歴史博物館
カンペチェ州:バランク、ジィビルノカック、エズナ、オクチョブ、オルミゲロ、シュプヒル、チカンナ、カラクムル遺跡、サン・ホセ要塞の海底博物館
チアパス州:パレンケ、ボナンパク、ヤシュチランの3遺跡  
メキシコ市:クイクイルコ、ミスコアックの2遺跡、カランサ邸博物館、エル・カルメン博物館、国立人類学博物館(1日1500人まで)
メキシコ州:テオティワカン遺跡(1日3000人までの入場制限。ピラミッドの登頂不可など条件付)
グアナファト州: プラスエラ、カニャーダ・デ・ビルヘン、ペラルタ、エル・コポロ、アロージョ・セコの5遺跡、グアナファト地方博物館
ゲレロ州: ソレダ・デ・マシエル遺跡
ミチョアカン州: ティンガンバト、ラ・ノパレーラ遺跡
モレロス州:チャルカツィンゴ遺跡
オアハカ州:モンテ・アルバン遺跡 (1日400人まで)、ミトラ遺跡
プエブラ州:プエブラ地方博物館
ケレタロ州:エル・セリート遺跡
キンタナロー州:コバ、ムジル、サン・ヘルバシオ、トゥルムの4遺跡
ソノラ州:セロ・デ・トゥリンチェラス遺跡、ソノラ地方博物館
ユカタン州:チチェン・イッツァ、ディビルチャルトゥン、イサマル、マヤパン、ウシュマル、シラパックなどの遺跡

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