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メキシコ コロナ禍の観光関連の現状まとめ㉓

3月4日、メキシコ連邦政府は、全国の信号情報(感染症危険情報)を以下のとおり更新しました。
適用期間は基本的に3月7日〜3月20日(本日=3月5日)となります。

・「赤色」(0州):*0州を維持
病床65%以上が埋まっており、2週間感染者数が増加傾向。公共機関、学校など閉鎖。健康上のリスクを持つ人は外出不可。

・「橙色」(0州): *0州を維持
病床65%以下が埋まっており、2週間感染者数が減少傾向。公共機関、学校など一部解除。健康上のリスクを持つ人も外出可。

・「黄色」(1州): *16州から15州減
2週間の入院者数、感染者数が減少。公共機関、学校など 一部例外を除き、商業施設は収容人数の50-75%で営業可。
ケレタロ州

・「緑色」(31州):*16州から15州増
基礎的な衛生防疫措置を講じれば、特段の制約なし
アグアスカリエンテス州、南バハカリフォルニア州、バハカリフォルニア州、カンペチェ州、チアパス州、チワワ州、メキシコ市、コアウイラ州、コリマ州、ドゥランゴ州、メキシコ州、グアナフアト州、ゲレロ州、イダルゴ州、ハリスコ州、ミチョアカン州、モレロス州、ナヤリット州、ヌエボレオン州、オアハカ州、プエブラ州、キンタナ・ロー州、サンルイス・ポトシ州、シナロア州、ソノラ州、タバスコ州、タマウリパス州、トラスカラ州、
ベラクルス州、ユカタン州、サカテカス州

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新型コロナウイルス感染症発生状況(3月5日正午現在)

 メキシコ全土  (人口:1億2891万人 世界10位)
(1)累計症例数:5,544,644名
(2)累計死亡者数:319,296名

その他

・米国国境における不要不急の陸路での移動制限が,昨年11月8日に解除となっておりますが、それに付随して北部の州で感染者数の減少が遅れているように映ります。
・尚、グアテマラ、ベリーズの陸路国境においては、不要不急の移動制限が解除されています。
・米国政府は、昨年1月26日来、空路で米国へ入国する者に対し、ウイルス検査の陰性証明の提出(PCRor 抗原検査)を義務付けていますが、メキシコ政府は米国人含め、空路入国に何も義務付けていません。その為、米国はじめ中南米からの観光客がカンクンなどカリブ海側リゾートやロスカボスで増加しています。
・外国人のメキシコ空路入国時に「ブエラ・セグーロ」にてQRコード取得が必要とされていましたが、実際には提示を求められない等、有名無実な制度となっていましたが、現在は正式に不要(緩和)となりました。
・ワクチン接種は日本と異なり、メキシコではファイザー、モデルノ、アストラゼネカ、スプートニク、シノバック等、「手当たり次第。治験や安全性は度外視」で確保を進めている状況が、慎重な日本とは大違いながら、接種数でも日本が大きく進んでいます。現在メキシコでは15歳以上の3回目が接種対象になっています。
 ワクチン接種状況(2022年3月5日現在): 
 全体:183,043,385本 …3回目接種の数を含む
 全体:231,122,195本 …3回目接種の数を含む
・日本政府の水際対策において、メキシコは継続して対象国となっています。メキシコ在住日本人は帰国時PCR検査の陰性証明(72時間以内の検査)+3日間の強制隔離+4日間の自主隔離が必要とされる上、2021年3月19日以降は位置情報把握の為、スマホの携帯が義務付けられています。
・メキシコ人旅行者は原則的に日本へのビザは不要ですが、現在は引き続き入国不可となっています。また、日本が定める自主隔離期間が短くなる等のワクチン接種証明が有効な国にメキシコは含まれていません。
・メキシコ在住の日本人であっても、オミクロン株対策として入国後3日間の政府・自治体が指示する宿泊施設での隔離措置(現在は3日間の強制隔離)その後、自主隔離4日間となります。
・3月1日から隔離措置の条件が以下に緩和(メキシコ=(1))され、前述の自主隔離4日間が不要となりました。
(1)指定国・地域からの帰国者・⼊国者であってワクチン3回⽬追加未接種者について、検疫所が確保する宿泊施設での3⽇間待機を求め、宿泊施設で受けたPCR検査の結果が陰性であれば、退所後の⾃宅等待機を求めないこととする。
(2)指定国・地域からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加接種者について、原則7日間の自宅等待機を求めることとした上で、入国後3日目以降に自主的に受けた検査(PCR検査又は抗原定量検査)の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととする。
(3)指定国・地域以外からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加未接種者について、原則7日間の自宅等待機を求めることとした上で、入国後3日目以降に自主的に受けた検査(PCR又は抗原定量検査)の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続を求めないこととする。
(4)指定国・地域以外からの帰国者・入国者であってワクチン3回目追加接種者について、入国後の自宅等待機を求めないこととする。入国後24時間以内に自宅等待機のために自宅等まで移動する場合に限り、自宅等待機期間中
であっても公共交通機関の使用を可能とする。
 
・ANA(成田⇔メキシコシティ直行便)は、2020年12月から週7便、デイリー運行を継続中です。
・インタージェット、アエロメヒコ共に国際線・国内線ともに運休・キャンセルが相次いでいます。アエロメヒコは日本メキシコ商工会議所からも脱会。2022年10月まで成田線(直行便)の運休を発表しています。
・2022年3月5日現在で一般公開されている遺跡、博物館は別ページをご参照下さい。
*人数制限などの条件や公開時間の短縮など要確認。
*一部の州ではINAH管轄の考古学ゾーン、遺跡の再開がアップデイトされていません。INAH公式サイトのアップデイトが間に合わず、現場で制限を解除している遺跡も多数ある為、要確認です。

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メキシコの近況

・メキシコでもオミクロン株の感染拡大が顕著でしたが、3回目のワクチン接種(ブースター接種)も日本と同様にある程度進んでおり、現在は15歳以上なら3回目の申込みが出来る時期となっています。
・メキシコで新空港フェリペ・アンヘレス国際空港(IATA3レターコード:NLU)(国内呼称:AIFA)が開港。
https://www.gob.mx/nuevoaeropuertofelipeangeles/en
現時点は国内線LCC(ボラリス、ビバ・アエロブス)とアエロメヒコ航空の一部路線が機能を移転することとなっていますが、ANA支店長曰く「移転など声もかかっていない」そうで、国際線については暫くは現行のベニト・ファレス国際空港(IATAコード:MEX)(国内呼称:AICM)を利用する状況が続きます。
メキシコシティから約45キロ北東に位置し、アクセスの便も未完全な新空港AIFAより、市内にある現空港AICMのほうがAIFAより断然に楽です。
フェリペ・アンヘレスという名前は、革命時代の将軍の名前であり、AIFAはもともとサンタ・ルシア空軍基地を商業利用空港へ改修したもので、現大統領が公約した小手先の政策実現の産物ですが、現空港AICMが飽和状態であるのは確かなので、物流部分だけでもAIFAへ移転されると多少役に立つと思われます。


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