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メキシコ コロナ禍の観光関連の現状まとめ㉑

2月4日、メキシコ連邦政府は、全国の信号情報(新感染症危険情報)を以下のとおり更新しました。
適用期間は基本的に2022年2月7日〜2月20日となります。

・「赤色」(0州):*1州から1州減
病床65%以上が埋まっており、2週間感染者数が増加傾向。公共機関、学校など閉鎖。健康上のリスクを持つ人は外出不可

・「橙色」(15州): *9州から6州増
病床65%以下が埋まっており、2週間感染者数が減少傾向。公共機関、学校など一部解除。健康上のリスクを持つ人も外出可
アグアスカリエンテス州、バハカリフォルニア州、チワワ州、コアウイラ州、コリマ州、ドゥランゴ州、ハリスコ州、ナヤリット州、
ヌエボレオン州、ケレタロ州、サンルイス・ポトシ州、シナロア州、ソノラ州、タマウリパス州、サカテカス州

・「黄色」(13州): *10州から3州増
2週間の入院者数、感染者数が減少。公共機関、学校など一部例外を除き、商業施設は収容人数の50-75%で営業可
南バハカリフォルニア州、メキシコ市、メキシコ州、グアナフアト州、
ゲレロ州、イダルゴ州、ミチョアカン州、モレロス州、オアハカ州、
プエブラ州、キンタナ・ロー州、タバスコ州、ユカタン州

・「緑色」(4州):*12州から8州減
基礎的な衛生防疫措置を講じれば、特段の制約なし
カンペチェ州、チアパス州、トラスカラ州、ベラクルス州

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新型コロナウイルス感染症発生状況(2月8日正午現在)は次のとおりです。

メキシコ全土  (人口: 1億2891万人 世界10位)
(1)累計症例数: 5,160,767名 
(2)累計死亡者数:309,752名

その他


・メキシコは感染再拡大(こちらでは第4波となります)し、オレンジ、黄 色が増えている一方、メキシコシティで国が認証していない薬を2千9百万ペソの予算を使い、年末に市民に配布した件がスキャンダル化しています。
・欧米諸国の感染再拡大の影響が時間差で来ている状況。何よりアグアスカリエンテス州は日系企業が多い州ということもあり、現地の駐在員家族が心配されます。
・現在メキシコでは乗務員、関係者の感染および濃厚接触が原因によるフライト・キャンセルが相次いでおり、消費者保護局から「自分の意思でない」運休や遅延による返金手続きのガイドラインを発表されています。
・米国国境における不要不急の陸路での移動制限が,昨年11月8日に解除となっておりますが、それに付随して北部の州で感染拡大が進んでいるように映ります。
・尚、グアテマラ、ベリーズの陸路国境においては、不要不急の移動制限が解除されています。
・米国政府は、昨年1月26日来、空路で米国へ入国する者に対し、ウイルス検査の陰性証明の提出(PCRor 抗原検査)を義務付けていますが、メキシコ政府は米国人含め、空路入国に何も義務付けていません。
その為、米国はじめ中南米からの観光客がカンクンなどカリブ海側リゾートやロスカボスで増加しています。
・外国人のメキシコ空路入国時に「ブエラ・セグーロ」にてQRコード取得が必要です。https://www.vuelaseguro.com
・ワクチン接種は日本と異なり、メキシコではファイザー、モデルノ、アストラゼネカ、スプートニク、シノバック等、「手当たり次第。治験や安全性は度外視」で確保を進めている状況が、慎重な日本とは大違いながら、接種数でも日本が大きく進んでいます。現在メキシコでは12-17歳も接種対象になっています。
ワクチン接種状況(2022年2月8日現在): 
 全体:169,681,294本 …3回目接種の数を含む
 全体:209,653,907本 …3回目接種の数を含む
・日本政府の水際対策において、メキシコは継続して対象国となっています。メキシコ在住日本人は帰国時にPCR検査の陰性証明(72時間以内の検査)+2週間の自主隔離(公共交通機関利用不可)が必要な上、2021年3月19日以降は位置情報把握の為、スマホの携帯が義務付けられています。
・メキシコ人旅行者は原則的に日本へのビザは不要ですが、現在は引き続き入国不可となっています。また、日本が定める自主隔離期間が短くなる等のワクチン接種証明が有効な国にメキシコは含まれていません。
・メキシコ在住の日本人であっても、オミクロン株対策として入国後3日間の政府・自治体が指示する宿泊施設での隔離措置が適用となっています。 
・ANA(成田⇔メキシコシティ直行便)は、2020年12月から週7便、デイリー運行を継続中です。
・インタージェット、アエロメヒコ共に国際線・国内線ともに運休・キャンセルが相次いでいます。アエロメヒコは3月まで成田線(直行便)の運休を発表しており、日本メキシコ商工会議所からも脱会しています。
・2022年2月8日現在で一般公開されている遺跡、博物館は次ページをご参照下さい。
*人数制限などの条件や公開時間の短縮など要確認。再開した施設が増えた為、紙面が足りなくなりました。
*一部の州ではINAH管轄の考古学ゾーン、遺跡の再開がアップデイトされていません。INAH公式サイトのアップデイトが間に合わず、現場で制限を解除している遺跡も多数ある為、要確認です。

メキシコの近況

・メキシコでもオミクロン株の感染拡大が顕著ですが、3回目のワクチン接種(ブースター接種)も日本同様に進み現在は40歳代が対象の3回目が終る時期となっています。
・3回目のワクチン接種に関し、モデルナ、アストラゼネカ、スプートニク等が使われていますが、モデルナでの副反応が強いという話を良く耳にします。
・保健省のサイトから申し込み、携帯電話へ保健省から予約メッセージ(場所・日時)が返信されるシステムとなっていますが、試しに1日早く会場(メキシコシティ西部にある軍施設)に行きました。
・メキシコは合衆国の為、日本以上に地方自治体の対応に差が出ます。週末は危険信号が緑のトラスカラ州にいましたが、メキシコシティではレストランで「ワクチン接種証明を見せて下さい」などと言われたことは一度もないのですが、トラスカラでは見せるように言われる店が幾つかありました。

メキシコ INAH 遺跡・考古学ゾーン再開情報 UP Date: 2/8/2022

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