教える、伝える、育てると言うこと

先日Twitterでこの様なツイートがバズっていました。

佐世保で撮影されたとのことで、他にも同様のことを言われた人がいるようです。
まあプロって言っても免許制でもないし、名乗るだけなら勝手に名乗れますからね・・・本当にプロかどうか怪しい。
と思ったのですが「マウントをとる」「作品を一方的に貶す」という点である一人のプロを思い出しました。
もしかしたらこの因縁つけてきた人物も本当にプロだったりして。
勘違いのないように言っておきますが、私が思い当たったプロと活動場所が明らかに違うので同一人物ではないと思います。ただこんな腐ったのでもプロなんだ・・・とあの人を見て思ったものです。

一昨年の夏、星景写真の奇跡の一枚がメディアに取り上げられ知名度が上がった人でした。撮影講師でTwitter、noteのアカウントも持っていまして、ただ言動から常に人を馬鹿にした、見下した言動が鼻につく人でした。
例えば信頼性の低い海外タブロイド紙が報じた天体ショーを持ってきて「もうすぐだけど君たち全然意識してないよね」と言い放ったり新しいカメラが自分の思い描いたスペックじゃないからとメーカーもろとも馬鹿にしたり。
私にとって強烈だったのは星の色をなんとか自分のカメラで出せないものかと調べてたら彼のnoteにたどり着きまして「星の色はフルサイズじゃないと出せません。星の色が出ていない星景写真なんて恥ずかしくて笑われます。そんな写真、ゴミですよ。ゴミ
暗にフルサイズ以外じゃとるなと言ってるようなもんですね。この様な発言をする人が講師をやってるんです。何人の受講者の心を折ってきたんでしょうか。

私は仕事で新人教育を行うことも多く、人を教育することについては長けていると自負しています。カメラの知識技術はなくとも先ほど言ったプロよりも教育という点では私の方が上だと思います。
その上で言わせていただくと、先のツイートや先ほどのプロフォトグラファーのような、マウントをとる、心を折るような言動は言語道断です。仕事ならパワハラ、そうでなくともハラスメントに該当するでしょう。
心を折りまくったらフォトグラファーはいなくなる一方でじゃないですか?
もちろん技術のプロの講師の講義というのは多くは有料です。しかしTipsを無料で教えるんだから雑で否定的な物言いでもいいというわけではありません。その一言一言が人格を予想させるからです。
他にも講師を勤めていらっしゃるプロの方を何人も見ていますが、皆さん公の場では柔らかな物言いですし常にポジティブです。

人を育てる、物事を教えるなら否定をせずやる気を出させるのが一番です。
写真であるなら評価する物が拙いものでもまず褒めて「こうすればもっと良くなる」ではないでしょうか。
更に教えると言うことは自分の技術、知識を言語化する必要があります。これが結構大変で、どうすれば上手く伝わるか悩み、伝えるべき知識に間違いが無いか確認して自分なりのマニュアルを作っていきます。そこをすっ飛ばすから自分の基準で「いい」「だめ」的なデジタル的な判断しか出来ず、安易に相手を貶す言葉を選んでしまうのでしょう。

私はもう引退しましたがネットゲーム歴も長く、先輩プレイヤーが新人プレイヤーにどう振る舞うかと言うのも長く見てきました。
「ようこそ、一緒にゲームを楽しもう。そのために色々教えてあげなきゃ」
「欲しいアイテムがある?よし一緒に取りに行こう」
と親切、丁寧に対応するか、それともマウントとった言動をして
「お前このゲームやっていけんの?俺の足手まといはいらねーよ?」
「お前見込みないよ。下手だからやめろ」
「文句があるならやめろ。やめたなら文句言うな」とやめさせてしまうか。
大体がこの2種なんです。
また某TPSゲームでも自分のランク(上位ランク)以外は人権などないと粋がったり、新人と勝負するときは失礼だから全力で叩き潰して勝負の重要さを思い知らせるなどと言っていたプレイヤーも見てきました。
こう言うプレイヤーが大部分を占めるとそのコンテンツは必ず急速に縮小します。
幸い良識あるプレイヤーが多かったおかげで今も大人気ですけどね。
ゲームの世界でもある、自意識過剰というか一種の選民思想的な意識を持った人間。これがカメラになると先のツイートのような輩になるんでしょうね。そしてその輩の中には講師をやっている人もいる。
フォトグラファーであっても、ゲームであっても心理的に根っこは同じもの、いわばその人の性格です。
人格否定になってしまい心苦しいのですが、マウントをとって心を折るタイプの講師というのはきっと受講者の数も少ないんだろうな、と勝手に思っている次第です。
他人の作品を安易に否定しセンスないから辞めろというような輩にならないためにも、私も気をつけ、もし周囲で自分の影響でカメラを始めた人がいたら自分の教えられる範囲は懇切丁寧に教えようと思っています。
いやあ、上手く伝えられるかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?