獣医師のとても大切な仕事の時間
我々獣医師が働いている時間は、主に動物病院の診療時間で診察していたり、手術をしている時間です。
それ以外に、入院の動物がいれば夜間や休日に処置などを行うこともあります。
また、獣医療について勉強したり、セミナーや学会に行くことも獣医師にとって重要な仕事だと思います。
しかし、私がその他に大切にしている『仕事の時間』があります。
それは、『考える時間』です。
診察している時は、その時感じていることをすべてお話ししているつもりですが、後で振り返ってみると、
『あの話をしておけば良かったか』
『あの検査をしておけば良かったか』
『この可能性もあったかもしれない』
手術をする前では、
『こうなった場合はこうしよう』
『こっちの方法の方が良いかもしれない』
手術をした後では、
『もっとこうしておけば良かったかもしれない』
『万が一、こういった合併症が出てしまった場合はこう対処しよう』
と、色々考える事が出てくることがあります。
もちろん、後で考える事が出てこない、スムーズにいった診察や、いつも実施していて何も問題のない手術もあります。
しかし、すべての事がすんなり行くことはあまりないです。
悩ましい症例も多いです。
そして、そういった考える事を私は『心の中のストック』として抱えて、動物病院にいない時間でも考えています。
他のお仕事でも一緒なんでしょうけどね(笑)
でも、その考えるだけの時間は私にとってとても重要です。
考える事だけに集中できるためか、働いている時間、身体が動いている時間では思いつかなかった『気付き』があるからです。
だからそういった『心の中のストック』が多い時は、家にいても家族と出かけていても、ずっと頭では考えていますね。
最近では私の様子を見て、私の奥さんはその『心の中のストック』の量はおおよそ分かるみたいです(笑)
すべての診察や手術などが順調で、『心の中のストック』が何もない時が本当のOFFって感じがしますね!
この記事が参加している募集
よろしければサポートお願いします。 頂いたサポートは何か動物たちの役に立つような事に使わせて頂きたいと考えております。