その方向では難しいんです

私は、診察をしている時に『人間と動物は違うんだよな』とよく思う現象が以前からあります。

他の小動物獣医師の方も一度は思ったことがあるかもしれません。

それは『聴診』の時です。

人間の場合は、椅子に座って前を向き胸の聴診をすると思います。その後で後ろを向いて背中の聴診をしてもらうかもしれません。


動物病院に動物を連れてきた場合、これと同じことが起きることがあります。

聴診しますとなった時、飼い主さんが、四つ足で診察台の上に立っている犬や猫の脇を抱えて、『はい!』とこちらに胸を向けててくれるのです。

わざわざこちらに向けてくれるのはありがたいことなのですが、私はちょっとその向きだとやりにくいのです。

四つ足動物なので、四つ足で診察台の上に立っている状態が一番聴きやすいです。

そして向きは後ろ向きがいいです。

飼い主さんの顔を見ながら獣医師がゆっくり後ろから触っていく。

この方法だと、少し神経質な動物でも顔や口まで触って診れることが多いと経験しています。

誰だって知らない人間が正面から手を出して来たら怖いですよね。

この方法でも触ることが出来ない動物もいますので、顔色をうかがいながらいつでも手を引いて逃げられる準備をしておきます(笑)


まぁ、過去には『聴診します』と言ったら、何を思ったか自分の胸を差し出してきた飼い主さんもいましたが。

ちょっと人間は専門外なので無理です(笑)

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