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私が診察で使用している『マンガで覚えた技』

診察をしている時、たまに咬んでくるワンちゃんがいます。

いつも診ている動物ならある程度分かりますし、初診でもちょっと怪しいなと思った時に、私が心の中で発動する『マンガで覚えた技』があります。

それはHUNTER×HUNTERに出てくるキルアの使う『疾風迅雷』です。

この人がキルアです。↓

たしか27巻にこの技が出てきたと思います。

どういう技かというと、

相手の動きに感応して 自動的に肉体が働く、予めプログラムした攻撃が敵の害意を示すオーラの「揺らぎ」に反応する脳の命令を省き 反射のみで繰り出される限界を超越した攻撃

HUNTER×HUNTER 27巻

だそうです。

つまり、相手が攻撃をしようと考えた瞬間に、自動的に体が反撃するのです。

私の場合は、動物が咬もうとした時に反撃するわけにはいかないので、『避ける』と体にプログラムして(いるつもり)います。

このおかげか、今までに何度も避けることが出来ていて、あんまり犬に咬まれたことが無いんです。

歯が皮膚に当たる瞬間にかわせた時なんて超気持ちいいんですよね!

その時に、飼い主さんやまわりのスタッフから『すごい反射神経ですね!』と言われるのですが、心の中では『疾風迅雷(のつもり)です』と思っています。

変な人だと思われるので言いませんが。(笑)


でも、家ではおとなしいのに病院や他の人に対して怖がってしまい、たまに唸ったり、咬もうとしてしまうため、いつも口輪やエリザベスカラーを付けられてしまうという経験をした方はいませんか?

出来れば付けて欲しくないと思っている飼い主さんもいると思いますし、そういう事をすることで、さらに動物が怖がったり、嫌がったりすることもあるんですよね。

いつも本気で咬んでくる動物に対しては、私もそういった対処をしなければいけませんが、怖がっているだけだなという時はなるべく疾風迅雷(のつもり)で対応します。

私も本気でこのマンガの技が出来るとは思っていません。でも『根拠のない自信』で始めて、何度か成功してそれが『根拠のある自信』に変わることもあるのです。

だから今はけっこう避けられる気がするんですよね。(笑)

この疾風迅雷(のつもり)なんですが、咬んでくるのを避けるときに、壁などに肘をぶつけてしまい、咬まれる以上のダメージを負うことがよくあります。

まだまだ技の改良が必要です。(笑)



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