勧めるvs薦める
💡中目黒土産店様の画像を使わせていただきます。
ありがとうございます。
本日は「勧めるvs薦める」をテーマに書いていきます。
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日本語で何かをオススメしたいとき、僕たちは「すすめる」とう言葉を使う。
この「すすめる」という単語、漢字が4つがある。
進める、勧める、薦める、奨める。
これらすべてが「すすめる」と読む。
「進める」は前方に移動させたり物事が順調に進むこと。
前進させるという言葉に置き換えられるので、分かりやすいかもしれない。
問題は残りの3つである。
勧める、薦める、奨める。
それぞれ何が違うのか。
✅その違いは、行動を対象とするかヒト・モノを対象とするかである。
答えは以下の通り。
つまりオススメする対象が行動の時は「勧める」を使い、
オススメする対象がヒトの時は「薦める」を使う。
例えば「勧誘」というのは何かをするように行動をオススメすることである。
また、「奨励」(しょうれい)というのは政府や役人などの組織がある行動をオススメすることである。
その一方で役員を決めるときなどに「推薦する」という言葉が使われるが、
これは「○○さんを推薦する」というように、
オススメする対象がヒトになっている。
だから「○○さんを薦める」とも表現できる。
「○○さんを勧める」というのは間違った感じの使い方ということになる。
もっとわかりやすい例を挙げると、読書である。
本を読む行為をオススメする場合は「読書を勧める」と表現し、
本そのものをオススメする場合は「本を薦める」と表現する。
また、運転する行為をオススメするなら「ドライブを勧める」と表現する。
車そのものをオススメするなら「その車を薦める」となる。
少しややこしいが対象とする名詞(目的語)が行為なのか、それともヒト・モノなのかによって漢字が変わってくる。
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ちなみに、「奨める」というのは意味も「勧める」とほぼ同じ。
しかし「勧める」が常用漢字に指定されていて「奨励する」のほうの「奨める」は指定されていない。
そういった違いがある。
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