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好きな場所が職場になるってサイコーだね♪

2年前に新卒でホテル会社に就職した長女が、3月いっぱいで仕事を辞めた。

退職届を提出すると同時に転職サイトに登録したり、自分でも近隣にある企業を調べたりして、4月入社を狙っていた。

今は昔のそれとは違い、転職する際にエージェントをつけることで、勤務を続けながら求人の出ている企業を見つけたり、エントリーシートの準備ができたりする。仕事の合間を使って、リモートで転職サイトの担当者と面談をしたり、書類選考で通過した企業の一次面接を受けるなど、精力的に活動していた。

誰に似たのか彼女には非常に生真面目なところがあって、転職に関する書籍を読んだり、エージェントから紹介された企業概要をネットで調べてノートにまとめるといった作業を、連日眠い目を擦りながら続けていた。

ただ、特に何の資格もない第二新卒者にとって、ホテル業界から別の業界への転職は決して甘いものではなかったようで、3月の半ばくらいから焦りのようなものが見えてきた。もしかしたら有休消化に入っていたことも原因だったかもしれない。人は暇になると考えなくても良いことを考え始めたりするというのはよく聞く話だ。

本格的にこれはヤバいなと思ったのは、何気なく進捗を尋ねた時だった。決して責めたような言い方をした記憶はないのだが、彼女は急にハラハラと涙をこぼし始めたのだ。

その時初めて、本当に疲れていたのは体ではなく、心の方だったのかもしれない。と思った。

転職活動を続ける中で、自分の強みや弱み、出来ること、やりたいことを探るため、自分を見つめて、人と話して、きっとたくさんたくさん悩み、考えたのだろう。

「別に正社員にこだわることもないし、何が何でも4月から仕事をしなければいけないということもないよ。」ということを伝えた。
ついでに、読んでいた啓発本と企業の概要や面接の対策がびっしりとまとめられていたノートを資源ゴミの袋に捨ててみた。

一旦全てを白紙に戻して一緒に考えた結果、彼女が出した答えは、大好きなディズニーランドでアルバイトをすることだった。

本来、学生時代にするようなことと思われる方もいるかもしれないが、大学時代をチアリーディングに捧げた彼女には、今がそのタイミングなんだと思う。

本人も「浪人までして大学を出たのに、バイトでも良いの?」って言ったけど、ディズニーランドの最先端で働いている人のほとんどがアルバイトなんじゃないの?その仕事に誇りが持てていれば、働き方なんて正直関係ないと思う。
そんなことよりご機嫌に働けることの方が重要なんじゃないのかな。

というわけで、胸張ってバイトしてくださいな!

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