合格ラインギリギリで良い
「自己肯定感が低いということは、プライドが高いということだ。」
先日この言葉を聞いて、なるほど。と思った。
その人曰く、自己肯定感が低いというのは、本来もっとちゃんとできるはず、自分の実力はこの程度ではない。ってことの表れだから、自己肯定感が低い人は、プライドが高い人と言えるよね。という話。
え、今さら気付いたの?っておっしゃる人もいるだろう。はい、まさに今気付きました。。
そうなると、数年前までの私は、とんでもなくプライドの高い人間だったということになる。前にもどこかで書いたが、私は少し前まで自己肯定感がめちゃくちゃ低かった。仕事の自己評価も高い点数はつけられなかったし、たとえ人が褒めてくれても「いやいや、まだまだッス。」って否定していた。考えてみたら、もともと完璧主義なところもあったように思う。
私は何故そうなったのだろう?
決して人のせいにするつもりはないが、育った環境によるものもあるかと思う。なぜなら、私を育ててくれた母は、褒めることが大の苦手だった。もしかしたら、母が育った時代はそれが当たり前だったのかもしれないが、例えばテストで良い点数を取っても、描いた絵で賞を獲っても、母が嬉しそうな顔をすることはなかった。「頑張ったね。」の一言さえも、かけてもらった記憶がないのだ。
大人になってから母に聞いたことがある。
「お母さんは、なぜ私を褒めなかったの?」
すると、褒めたい気持ちがなかったわけではないし、実際ダメな子だと思ったこともない。ただ、人は褒められると自惚れるので、それが良くないことだと思っていた。と答えてくれた。
…少しだけ、救われた。
そんな私が今、自己肯定感高く、自分を好きでいられるのはなぜなのか?
大きな理由は2つあって、
1つは今の私を取り巻く人たちが、私のことを信じて、認めてくれていると感じられていること。
あとの1つは、自分の中の合格ラインをギリギリまで下げたこと。以前は90点じゃないと不合格だと思っていたので、80点ではダメだった。でも今は合格ラインを65点に下げたことで、70点でももちろん合格。だから80点なんて取れたら万々歳だ。
もちろん、歳をとってはじめてわかったことや、できなくなったことがあるからこんな風に考えるようになったのかもしれない。だけど、できればもっと早いうちから65点で十分!って思考になっていたかったな〜って思う。
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