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FC今治vs松本山雅FC レビュー【2022 J3 第30節】

はじめに

どーもこんばんは。山雅サポのすぴっちです。

FC今治戦のレビューになります。

試合結果:2-1 勝ち

2試合連続での逆転勝利。複数得点。


言いたいこと:「ゴールを奪う」ための動きに向上を感じた試合だった

1. 2TOPが”深さ”を作り、前進を狙う

この試合を見て、山雅が今までの試合以上に相手陣地に攻めていたと感じた。

実際、football-lab様のデータを見てみると、「30mライン進入回数」が「36回」と多め(今季平均:32.3。以下のページ参照)。

なぜこのような結果にできたのだろうか。
要因の1つは、「2TOP(#32横山/#19小松)の連携の向上」だと考えた。

”ライン間を広げ、そのスペースを使う”動きによって、深さを作り、相手ライン間でボールを持てる機会を増やせていた。

1つの例が、36:12〜の最終ラインからのビルドアップだ。まず裏抜けを狙い、最終ラインを下げさせる。

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空いたスペースに#19小松が降りて、ボールを受けレイオフ。

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アニメーションにすると以下の通り。2TOPの”ライン間を広げ、そのスペースを使う”動きによって、相手陣地深くまで前進できた。

実際、2TOPのヒートマップを見てみると、主に「#32横山=裏抜けを貰う」、「#19小松=降りて受ける」役割になっていたことが分かる。

#32横山が警戒されれば、#19小松の降りる動きが生きる。逆に #19小松を潰しにCBが上がるならば、#32横山の裏抜けが生きる。より良い関係になってきたように感じた。

*1. ライン間を使えていたもう1つの理由として、山雅中盤が降りる動きで相手CHを釣れたからとあるかと。どこまで狙い通りか不明だが、元々プレス強めでCHが上がりがちな今治にハマってた。
*2. しかし、↑のこともあって後ろに人数多い➡︎ゴール前に人数少ない状態になっていた前半。それが無得点の要因?

2.状況に応じた、前への決断力。

後半、2点を奪い逆転に成功した山雅。
逆転できた大きな要因は、#7淳一のゴラッソだろう。決してゴール期待値が高くないシーンだったが、あの1点でチームに大きな勢いをもたらした。

そして2点目。
ペナルティエリアにパスを出した#7淳一も、アシストした#4安東も、そしてゴールを決めた#9ルカオも素晴らしかった。加えて、この時のチーム全体の「前への決断力」が素晴らしかったと思う。

2点目のシーンの、#7淳一がパスを出すシーンを図示すると以下の通り。
(カウンターのリスクを考慮した)最大限の人数で攻撃を仕掛けていることが分かる。

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得点を奪うためにはリスクをかけることが必要だ。だからといって、リスクをかけすぎたら失点してしまう。その天秤が難しい。流れが良い時こそ、リスクを考慮しなければいけない・・・と岩政先生も言っていた。

上記のようなギリギリまで人数をかけた攻撃を、常にやるべきかは不明。しかしこの時は…
 ・絶対に勝利が必要。
 ・残り10分
 ・調子が良くボールロストしなさそうな、#7淳一が仕掛けている
という状況であり、この動きは最適解だったと思う。

状況に応じた前への決断力が素晴らしく、またそれを実現する走力(気力?)も素晴らしいと感じた。(外山/下川もそうだけど、常田もすげえよ・・・。どんだけ走れるねん)

終わりに

「残り6試合で昇格圏内まで勝ち点差5」という崖っぷちの状況から粘って粘って2連勝。非常に苦しいメンタルだったと思いますが、結果が出てくれて本当に嬉しい限りです。

もちろん、まだ順位は「4位」。昇格できない順位。気を緩めないように、残り4試合全力で応援をしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。