霊的な成長方法1
「霊界からの良い働きかけ」を受け取るにはどうしたらよいか?ということをシルバーバーチの霊訓等から「心構え」「精神統一・瞑想」「祈り」と見てきたわけですが、他に私たちの霊界からの働きかけの受信感度を上げるにはどんなものがあるでしょうか?
「霊界からの良い働きかけ」を受け取るという事は、「霊的に成長していく」ことを意味していると思いますが、現世で、肉体をまとい、狭い感覚の中でも自らの霊の成長を促す方法はあるようです。
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「あの世の存在に活かされる生き方」
パット クビス (著), マーク メイシー (著), Pat Kubis (原著), Mark Macy (原著)
冨山 詩曜 (翻訳), 臼杵 真理子 (翻訳)
P107~108には、次のように書かれています。
人は自分の欲望で自分自身を裁きます。心からの願いや欲求は磁石の力のように働き、そういったものが存在する次元へとその人を引き付けます。つまり、わたしたちのアストラル体の振動数を上下するのはわたしたちの思考、態度、信念、そして行動であり、わたしたちは死ぬとただ自分の精神にちょうどよい次元へと向かうだけなのです。
地球上で生きている間に、わたしたちのアストラル体の振動数を上げる要因は次のようなものがあります。
・アストラル体の振動数を上げる要因となるもの
1.愛
2.あわれみ
3.他人への奉仕
4.落ち着いた、客観的な態度
5.新鮮な果物や野菜を食べること
6.純粋な水を飲み、きれいな空気を吸うこと
7.霊の存在を現実として考えること
・アストラル体の振動数を下げる要因となるもの
1.恐れ
2.憎しみ
3.憤り
4.自己中心的な態度や利己主義
5.世俗的なものへの執着
6.アルコール、タバコ、麻薬の常用
7.赤身の肉や脂肪などの「重い」食物をとること
8.悪意を持って他の人々や動物を傷つけること
9.霊についての無知や大きな誤解
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人間は、肉体の他に、周波数の異なる振動数を持つ複体を併せ持っているといわれていて、アストラル体とは、これらの複体のうちの一つです。この体は、霊界で生きていく中でまとう身体という解釈でよいと思いますが、アストラル体の振動数が上がれば、霊界のより高い界層へ向かっていくということのようです(振動数という表現が適切なのかどうかは良く解りません)。
「肉体・アストラル体・メンタル体」に関して、判り易いように図にしてみました。ここで、注意して頂きたいのは、一般的(?)には、多重構造の身体概念に関しては、
「肉体(荒魂)-幽体(和魂、エーテル体)-霊体(幸魂、観念体、アストラル体、霊妙体)」と表現する事が多いように思うのですが、
神智学では、「肉体・エーテル体-アストラル体-メンタル体」、
ダスカロスは、「肉体-サイキック体-ノエティック体」としています。
この身体概念図は、下記の文言から導いています。
肉体、サイキカル体(アストラル体)、ノエティカル体(メンタル体)には、それぞれエーテル対応物、もしくはエテール・ダブルがあります。肉体の一つひとつの細胞や原子も、それぞれ個々のエーテル・ダブルを持ち、これらすべてが合わさって肉体全体のエーテル・ダブルを形成しています。
(肉体の)エーテル・ダブルは体が分解されるまで、体から切り離されることはありません。エソテリック・ティーチング(ダスカロス) P138~139
身体概念図には現しておりませんが、上記の文言から、肉体を構成する細胞や原子にも、それぞれにエーテル・ダブルがあるようですから、物質的肉体と同じエーテル・ダブルが存在するようですが、肉体が消え去れば、この肉体に対応するエーテル・ダブルも無くなると思われます。(下記参照)
エーテル・ダブル
最も単純な単細胞から複雑な生命体まで、この現象界に存在するすべての生物は、やや対外にはみ出した領域に広がる「エーテル・ダブル」を持つ。完璧にして不滅のエーテル・ダブルは、3つの身体の鋳型であると同時に、それぞれの健康を維持するために機能している。エーテルはこのエーテル・ダブルの中に蓄積され、体の各所に分配される。エーテル・ダブルは3つの体のいずれかが投影されている限り存在し、肉体が死ねば肉体のエーテル・ダブルは消滅するが、他の2体のそれは残る。エソテリック・ティーチング(ダスカロス) P224
肉体から生命が引き揚げると活動を停止して分解されます。そして魂すなわち意識の個的表現は、表面意識となる下限媒体を様々な波動領域の表現世界に移し変えながら進化して往く、というように、それぞれの媒体の表現領域と表現様式が変化するだけで、実相としての生命に始まりとか終わりとかいうものは存在していないのです。「黎明・上巻」より
この表現領域とは、アストラル体やメンタル体の事であり、肉体が滅んだ後も、個的表現(個性)はこの媒体領域で存続していく事が読み取れます。
しかし、この身体概念図から、私たちは肉体が滅ぶ前から、これらのアストラル体やメンタル体をまとっているわけですから、今こうして肉体を持っている間もアストラル体、メンタル体も個的表現(個性発露)をしているわけです。アストラル体はアストラル界において、感情を主に司る、欲望や情欲、情緒的活動などが反映され、メンタル体はメンタル界において、精神的・知的な思考などが反映されるようです。(「他の身体概念では、ここで云うアストラル体がエーテル体、メンタル体がアストラル体と表現されることが多い)
振動数を上げる要因の1~4、下げる要因の1~4などは、先に記した「霊界からの働きかけ」で納得がいくと思いますが、他に「摂取するもの」飲食物、嗜好品等が挙げられていますので、次回はその辺りを検討してみましょう。
つづく
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