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コスパ良くApple製品を手に入れたいなら、ストレージとメモリをケチるのが賢明だ

Apple製品(Mac、iPad、iPhone)を購入する際、なにに注意すべきだろうか。人によって答えは様々だろうが、多くの人にとっては、やはりコストだろう。気の利いた言い方をすれば、コスパということになる。

ボクも含めて、誰もが「コスパコスパ」言っているが、必ずしも定量的に評価した上でそう言っているわけではない。その多くは感覚的な話にとどまる。仮に定量的に評価できたとしても、その評価の受け取り方は、人によって自ずと異なってくる。ガジェットに求める機能、その優先順位は、人それぞれ異なるからだ。この点、コスパの良し悪しと言っても、非常にいい加減なところがある。

これを踏まえた上で、コスパに関するボクの考えを述べたい。ところで、タイトルの段階で、ボクが述べたいことはすでに出してしまっている。なので、ここからは、なぜそう考えるかということを説明していくことにする。

説明するなら、具体的な事例を見ていくのが手っ取り早い。まずはMac miniを見ていく。Mac miniの最小構成と最大構成の価格の違いはこうだ。なお、構成の違いはメモリ容量とストレージ容量のみ(iPhoneはストレージのみ)だ。

最小構成(メモリ8GB、ストレージ256GB)      79,800円
最大構成(メモリ16GB、ストレージ2TB)         189,800円

価格差は110,000円、軽く倍以上になる。

iPad Pro12.9(Wi-Fi)だと、こうなる。

最小構成(メモリ8GB、ストレージ128GB)      129,800円
最大構成(メモリ16GB、ストレージ2TB)         261,800円

差額は132,000円、こちらも倍以上だ。

iPhone13 miniはこうだ。

最小構成(ストレージ128GB)      86,800円
最大構成(ストレージ512GB).     122,800円

価格差は36,000円、約40%増だ。

ボクの言いたいことは、この比較を見れば、一目瞭然で理解されると思っているのだが、どうだろうか。Mac miniとiPad Proに関しては、補足説明する必要すら感じない。メモリとストレージを目一杯盛ると、最小の本体価格を超えてしまうのだ。とくにMac miniの価格差はヤバい。

iPhoneは、メモリアップグレードの設定がなく、ストレージの上限も低いので、他の2つに比べれば、価格差が少ないと見ることもできる。ただ、最大構成の122,800円という価格は、iPhone13 Proの最小構成(ストレージ容量128GB)の価格と同じになる。

この点、人によって判断が分かれるところだが、同じ金額を出すなら、ボクはProを選ぶ。ストレージの差は運用次第でどうとでもなるが、本体機能の差はどうしようもないからである。

最後に、ボクがなぜ、こんな当たり前のことをわざわざ述べようと思ったか、その理由について書いておく。大好きなYouTubeなんかを観ていると、「メモリやストレージは多い方が安心」みたいな意見に出くわす。そういう意見そのものは、間違いではないと思う。間違っていたとしても、自分の意見を述べるのは、基本的に自由だ。

ただ、いくら「安心」だとしても、誰にとっても価値が同じであるコスト(ここでは金銭感覚の違いは考慮しない)というモノを軽視して、人によって価値があるかどうか判断が分かれる可能性があるようなシロモノを、おススメしてくるということに対して、ボクは非常な違和感を感じてしまう。もっと言えば、この手の「安心理論」というものに、少なからず警戒感のようなものを抱いてしまうのだ。

これが、ボクが今回、こんな当たり前のことを述べた理由だ。以前にも同じ内容のことを書いた気もするが、もう書いてしまったから仕方ない。