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母の呪縛を解こう

昨日、新しい服を買った。

母はその服をじーっと見て、「いくらだったのぉ?」と聞く。

昔からそうだ。

高級品が好きな彼女はお高い服をバンバン買う。

いつもバカにされている気分だった。

そのうち、私が買ったこの服が変なにおいがする、と言ってきた。

化学製品の臭いと言いたいらしい。

母は私が頼んでもいないのに、洗っておくと言い出した。

そして今日。

母はこの服がまだ変なにおいがすると言ってきた。

そのうち、ラベルを見てMade in Chinaを見つけると、

「あぁ、クサイのは中国製だからなの?」
「これ、中国のブランドなのかしら?」
「中国からの輸入品?」

あまりにしつこく聞くので、声を荒げてしまった。

すると逆ギレ。

「そんな言い方することないじゃない!」

私がイライラしたのは、執拗に中国製を強調したからじゃない。

彼女のマウンティングを見て取れたから。

彼女がこの一連の流れで言いたいのはこれ、

「私は高い服を買ってるから、変なにおいなんかしないし縫製もしっかりしてるし、要はなんでこんな安物着てるの?」

母は昔からそうだった。

中学生の時、仲良し4人組でお揃いの服を買った時も、

「なんかうちの子が服かってきたけど、やっぱ生地もよくないし、安っぽい感じ」

それを私がいる前で、叔母に電話で話していた。

母はそうすることによって私の自尊心がどれだけ削られているか検討もつかないらしい。

自分が好きなものを否定されるとか、自分が好きで選んだものを否定されたら相手は悲しい気持ちになるのがわからないんだろうか。

自分が普段私に買い与えていた服、つまり母が選んだ服がいかに素晴らしいかを言いたいのが伝わってきた。

母が選んだもの=いいもの
私が選んだもの=安物

だから何なんだろう。

着るのは私なのに。

もう耐えられない。

この時思った。

「そう、私はこんなにも、母から否定されて生きてきたんだな」

そう思ったら何かのスイッチが入ったようにぽろぽろ涙が出てきた。

自分の自己肯定感が低いのも、自分を責めるくせも、全部ここがネックだったのかもしれない。

幼い頃からそうだった。

私が選ぶものには何かとケチをつけてきた。

私は高いものが欲しいなんて言ったことないのに。

そのせいで学校でいじめられたのに。

それでも、「親が高級品をきてるんだから、娘のあんたにみすぼったらしい格好はさせられない」

学校で虐められるより、親のエゴ優先。

私が傷つくのはどうでもいいわけだ。

私が所有するものをバカにすることは、私をバカにすることだ。
なぜなら私が選んだからだ。

私が身に着けているものを否定することは、私を否定することだ。
なぜなら私が好きで身に着けているからだ。

前日には、私の上着の臭いをかいで「くっさー、獣の臭いがするー!」

私はこんなにも彼女から傷つく言葉を言われ、否定されてきたのか。

昔から言われた事をぐっと飲みこむくせは、ココからきていたのか。

もう終わりにしよう。

こんな関係。

母から心を守ろう。

こんなのいらない。

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