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もったいない、の正体

今から、語学講師らしからぬことを言います!
お金の話です。

元をとろう、ケチになろう

身に付かなくて、習うのにお金ばかり出ていってもったいない。と感じてる人は、

「絶対元をとってやる」

と、まず思うことです。
キャベツやブロッコリーを買って、芯の所も何かに使えないかな?と思う、それと同じです。それくらいでいい。
それだけでもめちゃくちゃ上達しますよ。

私がそうだったんで保証します。
私はドケチなのです。常に貧乏だったので、お金をいかにかけずに勉強とするか。そういうものが世界にあるか。を常に探していました。
私の場合はそれをインターネットの中に見つけて、仕事就寝以外の時間をそれに注ぎ込みました。ラジオを聴き、ネット記事や動画サイトを徘徊し、情報交換ページなどで書き込みをし。
話す機会はネットの中にも見つからなかったので、自分で交流会を主催しました。沢山の留学生や駐在の方達と話しました。


教室に払うお金の中身は何かというと、
「自分は何もしなくても、次に何をやれば良いか言ってくれる、機会を作ってくれる」ことに対する代金です。

それを節約するのは、あなたが能動的になること、ただそれだけです。それ以外にありません。
だから逆に言えば、それが自分にはできないと分かっている人は、教室に通えば良い。そして、元をとれば良いのです。

何が無駄遣いなのか、何がもったいないのか、に、まず気付くことが、とっても大切です。

授業料の中身とは?

本屋さんに行って教材を買うときだってそうです。
自分はどれくらいならできそうかな?
どれが楽しそうかな?続けられそうかな?
と思って買いますよね。
あるいは、本に初級!と書いてあるので初級の自分はこれを買う!とか、初級のクラスは修了したので中級と書かれているものを買おう!とか、思うかもしれません。

でも、本当に正しいでしょうか。
あなたは本当に初級ですか?中級ですか?

あなたが「あぁ、これはわたしには難しそう」と思って棚に戻した本が、あなたを一番成長させてくれる本である可能性は?

それを誰がどんな風に判断しますか?
自分でできないのであれば、判断できる先生にお金を払えば、無駄な本や積ん読は増えないのではないでしょうか。

レッスンに長年通っている皆さんなら、そろそろ気づく頃ですね。

「あ…先生に払っているお月謝、とても安いのではないだろうか…」

正解です。
現在の日本におけるレッスン代金の多くが、ものすごく安価です。

きちんとクラスマネジメントをし、質をキープしたレッスンを提供していく時に、講師がしている準備や、授業を進めるリーダーシップ、先述の学習に対するベターやベストを判断する力、上達へのコースフローの構築など。

言語の知識をお伝えする具体的なことよりも、それ以外のことの比重がとても大きい。

(もちろんそれができない教室や講師がいる実情は認めます。そういう人たちを排除できないこと、成長させられない現実も含めて、私達講師側の力不足です。そこは本当にごめんなさい。←ここにも様々な意見があることでしょう)

自分のやりたい学習はなに?

日々、上達を目指す人たちを教えていて感じるのは、
「もしかしたら、この人は本当は別に上手になりたくないんじゃないかな…?」
「このレベルの学習に、苦痛を感じているのではないのかな…?」
という不安です。

もしそうなら、それで良いのです。そう先生に、言ってください。
レベルを落としたり、維持したりしながら、ゆっくりと、楽しいレクリエーションをメインにしたレッスンをします。
中級の本を終えたら、次は絶対に上級の内容を勉強しなくてはいけないのですか?順序としては、そうでしょう。でも私は、そうは思いません。

レッスンが楽しくない、このままだとお金がもったいない、と感じる理由は、講師との相性、講師の質など、講師側がキーとなっているものもたくさんあります。
そして同時に、学習者がレッスン受講そのものをどのように捉え、どのように接していっているのか、また、どんなレッスンなら良いと思えるのか、満足できるのか。がハッキリしていないこと、そしてそれが講師側に伝えられないことも、一因としてあるのです。
簡単に言うと、型にはまって、コミュニケーションが希薄になり、あなたのやりたい勉強ができていないということです。

学校教育のように、カリキュラムが最後まで決まっており、順々にやるべきことをこなしていく環境と、一般のスクールで受けるレッスンは似ているようで異なります。たとえ目標や目的、終わりが無くても、学びの場として機能させ続けていく、いわゆる生涯学習の様相が強いからです。

ですから、スクールや講座とは本来、学ぶ側の気持ちと姿勢、それに応えようとする講師の気持ちと姿勢を、相互に作用させることができる場所なのだ、ということを、学習者が知っておかなければなりません。

ここがいつも曖昧で、ただダラダラと受講し続ける状況は、あなたのレッスン代金を「もったいない」ものにするでしょう。

それは本当は、もっともっと輝けるものへ変えることもできるということ。それを決して忘れないでください。



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