ドコモ携帯電話の名義変更手続きで突きつけられた信じられない理不尽な話①
もうすぐ80になる母が特養でお世話になって早数ヶ月。
元気だった数年前までは、整体の先生としてバリバリ仕事をしていた母。
7つ上の父は母の店を手伝う形で働き、母は大黒柱として家計を支えていました。
そのため、様々な支払いはすべて母がおこなっていました。
当然、名義類も母の名前で契約。
携帯電話もそのひとつです。
でも、介護施設生活になってしまい、携帯電話を使わないまま毎月料金が引かれるのももったいないということで、解約をしようという話になりました。
そのついでに、名義も父に変えてしまおうと思ったのです。
その手続は父一人では到底無理なので、姉が付き添ってくれました。
ドコモでは、
『契約者本人が来れない場合は委任状の提出をしていただきます』
という説明を受けました。
本人でない場合、たとえ身内だろうと簡単に名義変更できないのはわかっていたので想定内です。
ところが、次に担当者が言った言葉に姉は絶句しました。
「委任状は、契約者本人自署でお願いいたします」
そのように言われても、母は要介護4の身です。(一時は5でした)
委任状提出はわかるのですが、なにせ本人自署ができる状態ではありません。
姉は母の病状を説明した上で、
「このような状況の場合は、本人は字を書けませんので、家族が代理で記入すればいいですよね?」と尋ねました。
ところが、ドコモ側は
『契約者本人が直筆で記入しないとダメです』
の一点張り。
個人情報保護の観点から、手続きに厳格なルールを設けているのは百も承知です。
でも、状況が状況です。
母は、パーキンソン病の一種で手の震えがある上に、認知症も少し発症しており、精神的にも肉体的にもとても字を書ける状況ではありません。
姉はそのことを担当者に何度も伝えました・・・
でも、
「とにかく、規則ですから」
と、いうばかりで取りあってもらえませんでした。
埒が明かないので、「上の人を呼んでください」と言い、契約者である母の病状をもう一度伝え、本人が委任状を書くことは不可能なことを説明しました。
責任者の人も、はじめは先程の担当者と同じく「できません」の一点張りでしたが、「こういう状況で本人に書けと言われても、無理なものは無理です」と、姉も粘りました。
すると、本社に掛け合いますということで、そこからまた待たされることになり、待つことすでに2時間超え。
結果、本社回答は
「規則なのでやはり本人に書いていただかないと無理」
とのことでした、と言うではないですか。
さすがに姉も怒って、
「ほぼ寝たきりの人にどうやって書けというのですか?!規則は百も承知です!でも、状況が状況なのに、規則の一点張りはおかしくないですか?こちらだって、本人が書けるならばこんなお願いはしていません。ドコモという企業は、臨機応変に対応できないものですか?この状況で、解約や名義変更ができないということは、うちは一生手続きできないということではないですか!それはおかしな話です!」
と、堰を切ったように言い放ったそうです。
すると、責任者(店舗の店長)の人も見かねたのか、
「私の方からは大きな声では言えませんが・・・その・・・そういう状況でしたら、ご家族の方が記入して・・・でも、それはあくまでお母様が書かれたということにしていただいて・・・いただいたということで、手続きをしましょう・・・」
と、言ってくれたのでした。
ここまでのやりとりで軽く3時間越えです・・・
ようやく委任状を受け取り、帰りました。
父も姉もぐったりです。
そして、後日、委任状を手に手続きをしようと再びドコモへ行ったところ、またまたありえない対応をされました。
それは・・・
ーつづくー
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