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【映画】プライドと偏見( "高慢と偏見" 2005年版 )

ご存じ、ジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見 ( Pride & Prejudice )」を、キーラ・ナイトレイとマシュー・マクファディンのコンビで2005年に
映像化したものです。

その10年前、1995年に、英国BBCが ジェニファー・イーリーとコリン・
ファースのコンビでテレビドラマ化したものが、全部で約6時間かかって
いたものを、更に約2時間に縮めて制作していますので、やはりダイジェスト版的な、舌足らずの印象は否めません。

ですが、映像と音楽が、とても美しく、楽しめます。

映画の原作は1813年に刊行されたもので、18世紀末から19世紀初頭の
イギリスの片田舎を舞台として、女性の結婚事情と、誤解と偏見から
起こる恋のすれ違いを描いた恋愛小説。

精緻を極めた人物描写と軽妙なストーリー展開の、オースティン作品中の
傑作です。

映画を見る楽しみの一つは、その言葉(この場合はブリティッシュイングリッシュ)ですが、私スピンの英語力程度では、なかなか台本のセリフを聴き取れません(悲)

英語字幕版のビデオを是非、作って欲しいものです。

もう一つの楽しみは、役者さんの演技そのものですが、その方面はなかなか楽しめます。

主人公のエリザベス・ベネットとミスター・ダーシーの演技だけではなく、端役に至る迄きちんとした演技をしてくれているのが、お薦めの第1理由。

エリザベスの父親を演じる、曲者、ドナルド・サザーランド(Donald Sutherland)やお母さん役の名優、ブレンダ・ブレッシン(Brenda Blethyn)をはじめ、そうそうたる俳優さん達が、とても頑張って名演技を見せてくれています。

メインの俳優さん方以外で、印象的だった役者さんは、以下の方々。

ベネット家に仕える若い女性で、舞踏会で演奏される音楽を口ずさんでいる使用人ベッツィを演じた シネイド・マシューズ(Sinead Matthews)さん。

ネザーフィールドに越してきたビングリー邸で訪問者名を伝える執事役で
登場するピップ・トレンス(Pip Torrens)さん。

メリトンの街中でベネット家の方々を呼び止め、ビングリー氏が戻って
くる、というニュースを伝えた男性役の ジェイ・シンプソン(Jay Sympson)さん、などなど。

脇をきちっと固めるイギリスの渋い俳優さん達の登場を楽しめます。

もう一人、印象的な俳優さんがいるのですが、エンドロールの出演者リストにも登場しない方で、お名前が判りません。

映画が始まって殆ど直ぐ、主人公エリザネスとミスター・ダーシーが出会う最初の舞踏会のシーンの扉が開いたその時、一番手前で踊っている男性。

この俳優さん、エリザベスの姉、ジェーンさんが恋したビングリーさんと
最初のダンスを踊る次のシーンでも、すぐ後ろで踊るように配置されています。さらに、舞踏会のシーンが終わる際にも、閉まるドアの直前に配置されます。

制作する監督からも注目された俳優さんなのでしょう。

流石、シェークスピアの本場イギリスで役者さんをしているだけのことは
ある、見事な、切れのある、表情豊かな演技をなさっています。

イギリスに行くことがあれば、是非、何という役者さんか、尋ねてみたい
ものです。

この記事をアップした後、しつこくYouTube内を検索しておりましたら、
公開された映画には無い(途中の編集でカットされたのかもしれない)シーンがついているものを発見 しました ❣❣

ダーシーとエリザベスの結婚が認められた後、ダーシー君の豪勢な自宅の
湖を眺めながらふたたび「愛」を誓い合う二人のシーンです。 

うん、これで完成ですね (o^―^o)

≪ 一つ書き忘れました、すみません。≫

この映画、YouTubeで散々探したのですが、日本語字幕のついた「紹介版」が、見当たりませんでした。

仕方なく、英語版の映像を添付しております。どうか、ご容赦を。


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