見出し画像

就活生に世話焼きしていた話

先日とある友人が就活に向けて文章を考えていたので、得意のお節介と悪戯心半分で中身やどう書くかの内容に茶々を入れていた。

https://twitter.com/spiner_/status/1435994923627548682?s=20

他人が就活用の文章を書いているのをリアルタイムで眺めるなんて機会はなかなかなく、それを踏まえて結構色々学びがあって面白かった。
彼自身を揶揄するつもりはないが、事実として基礎的な部分で色々できていないと感じる要素は多く、なかなかに驚かされるものがあった。
そして往々にして眼前の彼のみならず、自分を含むかなり多くの人間がこれを完璧には使いこなせていないのだろうなと疲弊した頭の中でぼやーっと考えていたのを覚えている。
気付いたことの一端としては、

・人は意外とその人自身の良い点に気付いていない(意識していない)
・人は本来の作業の目的を忘れる
・相手の立場や求めているものを理解せずor考慮せず、自分の作りたいものを作ってしまう
・プロットなど大枠を構成せず、ただただ頭に浮かんだ言葉や文章を浮かんだ順に羅列して文章を作成する
・具体と抽象の使い分けを体系的に流用するのは実はとてもレベルの高い作業である

などなど。自分で書いていても耳が痛くなるような所業だが、一人でやっていると気付けないのはなかなか辛いものである。
いずれも練習しないと身につかないのは事実であるが、
①どうやったら後付けで身につけさせられるのか?
②どうやったら一人でこれらを意識して対処できるようになるのか?
というところが今の自身の興味の領域だ。
いきなり一人ではできるようにならないので、体系的にはヒントを与えて意識をさせ、それを一人で練習させて根付かせるという順を追うことになる。

指導者的立場としては
・現時点で対象に何が意識できていないのかを明示する
・ただし意識を削ぐタイミングで行わない。適切な管理のタイミングを設け、半定期的に構成を確認する
・はじめは管理/指導者側から自発的に確認を行う。十分な心理的安心感を与えた後、可能な限り相手の自主性に応じて確認する
などだろうか。これらも順を追って相手の段階に合わせて実施していく必要がある。

今回のケースではこれらを意識してはいたが、相手方との関係や自身の疲労度合いもあり完全ではなかった。
実際には時間的限界があるので、可能な限り短時間で指導者側の意図をくみ取らせ、理解してもらったうえで考える能力を養わせるといった部分が今後の課題と感じた次第だった。

コーチングする側としてのベストな方法論や体系化にはまだまだキャリアも経験も浅すぎると感じている。現時点で大枠の理念が間違っているとは今のところは考えていないが、被コーチ側の影響度にまだまだ差があり、十分に効果が得られていないケースが多い。
コーチングを行う相手が必ずしも意欲的というわけではなく、そういったケースでの方法論や個別のかけるべき言葉などはまだまだケーススタディとして学んでいく必要があると痛感した体験だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?