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すぴーの考えごと

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仕事、趣味、家族、社会、哲学などジャンルを問わず、なるべく平易な言葉で自分の考えをまとめていきます。世界は分からないから面白い。
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#持続可能性

生きるために生きる、それが人生の目的だと自信を持って言えるように

私は健康に気をつけている。お酒もタバコもやらないし、よく寝るし、駅から徒歩10分のところに住むことで歩く距離を確保し、BMIは標準、健康診断や歯科検診も定期的に受ける。健康を保つことが趣味ということに関しては、最近はさほど否定する人はいないのかもしれないが、「何のために生きているのか?」という眼差しで見られた経験が私にはある。 アンチエイジングなども似た立場にあり、この眼差しを持つ人々は「人間は老いて死ぬのが自然なのだ」と言ってアンチエイジング派を蔑む。本記事ではこの眼差し

世代間倫理において純粋な利他行動はあり得るのか?

自分のためではなく他人のためにする行動を利他行動、他人のためではなく自分のためにする行動を利己行動といいます。また、利己主義という言葉がありますが、これには他人のことを顧みないで自分のことばかり考えるという、ネガティブな響きがありますね。誰しも自分のために行動したいのですが、他人のことを考えて行動する人のほうが信頼されるため、多くの人は程度の差こそあれ、利他行動をとっています。 逆に言えば、利他行動をする人は、巡り巡って自分のためになるということを分かって行動しているので、

原発事故に関するNHKの番組について

NHKの番組「原発事故 ~見過ごされた分岐点~」の感想を書きます。 3.11の何年も前から津波の可能性について電力会社や規制当局が把握していたにも関わらず、対策行動に移されてこなかったという内容です。貞観津波を想定すると、対策コストが莫大になってしまう事情があり、当時柏崎刈羽原発の対応で一杯一杯だった東電は津波対策にはフタをしておきたかった。他の電力会社が津波対策に動くと、東電は何故やらないのかと言われるから歩調を合わせるように言う(つまりどの電力会社も津波対策をしない、や