育成に一流選手のプレイを見せることの難しさ
2026年 FIFA W杯アジア2次予選 VSシリア戦
完勝でしたね。
一番びっくりしたのは、相馬選手のPKに繋がった鎌田選手のスルーパス。
なんか、パススピードが遅くない?
その時はそう思っただけで済んだのですが、よくよく考えてみたら、もしかしたらPK誘った!?
だからあんな微妙なパススピードだったの!?
なんてことを考えたら面白くなって一人で苦笑いしていました。
さて、あのパスを繰り出したキックの仕方。
解説のお二人も言われていましたが、右サイドに蹴ろうとして身体を開き、顔も右サイドを見て、軸足もへそが向いている方向へ踏み出した。
でもボールは全く違う方向へ転がっていった。
これって、日本で言われているインサイドキックの基本の蹴り方、ではないですよね?
すごいプレーを見た後って絶対に真似したくなるじゃないですか!
明日、子どもたちが鎌田選手のキックの真似をしたらどうしますか?
1970年代、かの皇帝ベッケンバウアーが全盛期だった頃、子どもたちは彼の真似をしてコーチたちは困ったそうです。
難しいプレーを簡単に見えるようにプレーするから指導がしにくかったそうです。
元フランス代表ジネディーヌ・ジダン選手。
あの頭突き事件。
あの試合の後、ジダン選手を選手としても人としても目標としていた子どもたちは戸惑ったそうです。
自分の中の落とし所を探すのが大変だったそうです。
一番わかりやすいので、ユニフォームを引っ張ることを教える指導者がいる。
プロ選手になるにはそれも技術の一部だと教えているとか。
一流選手の真似をするのは、上達するのにとても大切なこと。
でも、何のために、それをしたらどうなるのか、それもアリなのか。
しっかり考えたいですね。
育成の指導者はなかなか大変です。
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