主題歌できました!とそれに至るまでー作曲編【仕事についての姿勢も学ぶ】

前回、拙作の主題歌の作詞にまつわる裏話を書きました。

が、作曲の方も紆余曲折ありましたので思い出がてらかいてみようと思います。

作曲家さん選び

作詞については記事にある通り、素晴らしいものが上がってきました。では、それに曲と歌をつけてくれる人を探さなくてはいけません。

実は、当初の予定では、フリーゲーム界隈で一番有名な(だと思う)、某作曲会社さんで行こうと思ってました。でも、オーダーメイドで曲を作っていただくと、十数万円。例によってさもしい私は他に安くできるところはないか?と探し始めたのです。

探した場所は声優さん選びにも使ったランサーズやココナラなど。そこで出会いました、そう、

Naoki Itoさんです!(R18名義。健全名義の方は伏せさせていただきます)

この方も十数万円ほどかかる、いやむしろ先述の作曲会社より二万ほど高くはなります。しかし、経歴を見るに、誰もが知っているような声優さんのキャラソンや主題歌に曲を提供しているような方でした。そして、私が迷ったのは、先述の作曲会社は、フリーゲームや音声作品を作っている人にはあまりにも名前が通りすぎて、特に「曲のフリー素材」サイトというイメージが通りすぎて、なんとなく、特別感がないかなー…とか、思ってしまいまして(ディスってるわけではないです!💦)。

結果的にItoさんにご依頼することになるのですが一番の決め手ーそして今回のnoteで一番お伝えしたいことになるのですがーは、Itoさんとのやり取りは「気持ち」が入っており、嬉しい気分でプロジェクトを進められたということ。というのも、Itoさんと作曲会社どちらに依頼するか迷った私はItoさんと先述の会社との二つに「こういう依頼をしたいと考えてます」というメールをお送りしたのです。その結果、Itoさんからのメッセージには、単なる事務連絡以上のハート、暖かさを感じました。どういうことかは後述。

確かに安くはない買い物ですが、多少お金がかかっても、この人がいいな、と思ったのです。(それに、先述の通り有名声優さんにも多数曲を提供している第一線でご活躍のプロの方なのです。その方に曲を作っていただくと考えると、格安ですよね。まぁ、個人の出費としてはだいぶ痛いですけど…(;^ω^))

実際の進め方

作詞のOLIさん同様、漫画を読んでいただいて、まずはイメージしていただきました。後述しますが私には密かに憧れている曲があったのですが、自由なイメージを阻害したくない気持ちもあり、黙っていました。

後日、4曲くらい既存曲を出して頂いて、「どれがイメージに近いです?」と質問されました。

どれも素敵な感じだったのですが、やはり安くないお金をかけている以上、妥協はしたくない。

実は、ディアボリックラヴァーズのキャラソンの一つ『絶対感度のリビドー』の疾走感がいわゆる私のイメージする「アニソンのop」っぽいなと密かに憧れていたので、このイメージも入れたい…とお伝えしました。

(後出しすんなよ~~)って思われるかとびくびくしながらメッセージしたのですが、なんと

「二つから共通項を見つけたので、方向が定まりました!」

って…!なんと、快いお返事!すご…これが…プロ…(初めてカルナイを見たスタリのように)

そして完成した曲、ボーカリストNoirさんの歌、ギタリスト顕-aki-さんのギターのカッコ良さについては、もうこんなnote見るよりさっさと曲聞きに行って!!と言いたいくらい素晴らしかったです。

クオリティは言わずもがななのですが、

メッセージの度に一言「~がいいですね!」と褒めてくださってて、メッセージがくるたびに「いい人やん…」と画面の向こうで叫んでました。

私は音楽の知識が無いし、そもそもの曲がカッコ良すぎて文句は全く無いので、提案される曲の案に関するフィードバックは全くありませんでした(笑)

しかし、『ヒラ族の話』は海が舞台なので、「曲にバブル音や波の音を入れたらどうでしょう?」と提案したところ、(こんなド素人のアホみたいなアイデアがフィードバックでいいのか…?)とビクビクしてたのをよそに、「いいアイデアですね!」となんとも気持ちのいい返事をしてくれました。(2番のBメロを良く聞いてみてください)

そして、彼の姿勢を真似して、こちらも楽曲のいいところを見つけて「ここがいいですね!」というように送るようになりました。やっぱり人は自分の合せ鏡というか、相手のいいところを見つけよう!としてる人にはこちらもそうしたくなるし、私もそうしよう…と、曲とは別の面でも勉強になるやり取りでした。

これまで色んな方に依頼をしてきましたが、私が満足して完成できたと思う方はやり取りが気持ち良いという共通点があったように思えます。私も前記事で「今年は絵の仕事を受注形式でやる!」と目標を立てたので、彼らの姿勢から学んでいこうと思いました。



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