#23 言葉をかける
かなり多くの人に#22を読んでもらっているようで、とても嬉しい限りだ。
22個あるnoteの中で1番時間をかけて執筆した文章。
まだ読んでない人がいれば、是非。
#12を読んでも分かると思うが、
自分は公立高校受験に失敗して私立の高校に
通っていた。
昨日生徒の合格報告を聞くために塾で待機し、続々と生徒の口から喜びの報告を聞くことが出来た。
勿論全員合格が理想ではあるが、
そうはならなかった。
生徒が「駄目でした」と報告に来た時
自分は同じ立場を経験したものとして
どんな言葉をかけてあげたら良いのだろうか。
高校受験に落ちたという経験をしたことがある先生は自分以外、多分塾にはいない。
だからこそ、寄り添ってあげたい。
塾長が結構な時間を使って言葉をかけている間にどの言葉が正解なのか、自問自答を繰り返した。
切り替えて前を向いて欲しいという思いもあるし、その悔しさを忘れずに力に変えて欲しいという気持ちもある。
自分は今こうして楽しく毎日を過ごせているし、高校生活は楽しいものではなかったが良い経験だったと思っているから、きっと大丈夫だよとも言いたい。
塾長の言葉を終えた後、少し離れたところに立っていた自分の身体が勝手に動き出し
その生徒がいる所に向かって歩き出していた。
凄く重たい空気になっていたので、どうにか
その空気を変えられるように。
重たい空気にいることがとても辛かったからこそ。
開口一番。
「ここに自分という成功例がいるんだから!!
どんなことがあっても大丈夫!」
生徒苦笑い。
やっちまったぁ〜。言葉間違えたぁ〜!!!!
なんなら周りの先生たちの反応も良くない!
ポロッとネジが外れたのだろう
(もう良いや、思ったこと言っちゃお)
#22でも書いた言葉。
「不合格という結果は、高校生活の努力で合格に変えられる。あの時落ちて良かったな。と言えるくらいまで高校生活を楽しんで。」
ちょっと上からになってしまったけど
まあ良いか。
最後にこれだけはどうしても伝えたくて
「卒業までの数日間は気を遣われたり、いつも通りに過ごせなかったり少しキツいかもしれない。辛かったら我慢しないでね。」
3つの言葉には1つも嘘はない。
(自分を成功例だと言ったことは完全なるボケである。)←こんなこと言わすな!笑
この言葉たちを伝えることが正解だったかどうかは分からない。発表当日に伝える言葉としては良くなかったかもしれない。
もし、後者だったとしたら
右耳から左耳に言葉が流れ、外に出ていってくれていることだけを願っている。
言葉って伝えるの難しいなぁ〜
(これ〆で良いんか?)
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