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#65 春の訪れと共に⑤

#64の続き。

入学式翌日、新しい友達が出来たことに
大きな喜びを感じていたのだが。

数日後の委員会決めでまさかの
学級委員になってしまう。

「新入生代表の言葉」を立派にやり切った人は(自分で言うな!)真面目であろう。
そんな明らかな偏見。偏見。偏見のせいで。笑
やらざるを得なくなってしまった。

(うわ、これは最悪だ)

学級委員をやるなんてのは学校でワイワイしたい人にとってはあり得ない行為だ。
(これも偏見だな)

クラスのお手本にならなくてはいけないという
ことで色々と行動に制限がかかるので絶対にやらないと心に決めていた。

予想外の出来事に頭が混乱していた。


予想外の出来事はもう一つ起こる。
サッカー部に入部したのだが、入部して数日間
まだよく知らない同級生達が自分を見てザワザワしている。

あの時なんで騒いでいたのか?と
時間が経った数ヶ月後に問うと

「新入生代表の言葉でレギュラーを取る!と宣言するもんだからどんな上手い奴が入ってきたのかと思ったら、めちゃくちゃ下手くそだったから話題になってたんだよ。」
と。


レギュラーになりたい!とは言ったものの
サッカーの経験は小学校時代放課後に良くやっていたくらいで、ズブの素人レベルの能力である。

小学校の同級生達は、レギュラーになりたい!
という言葉を聞いて
「何言ってんだお前」と間違いなく思っていたとは思うが、中学校で初めて一緒になった人達はそうは思わないよなと。今更ながら悟った。

我々のサッカー部は小学校の頃
同じクラブチームに所属していたメンバーが多く、ハイレベルな技術を持った人が沢山いた。その人達の間で、
「あの新入生代表の言葉を言っていた〇〇というのはどこのクラブチームだ?」
「高々とレギュラー宣言をするなんて絶対上手いに決まっている」と知らぬ所で
勝手に期待値が上がっていたようだ。


ほぼ全ての人が間違いなくディズニーの話を記憶に残すだろうと思っていたのだが、
サッカー部のレギュラー宣言の方に
衝撃を受けた人がそこそこいてショックを受けたし、恥ずかしくなってしまった。

インパクトを残せたことは間違いないのだが
自分の望んでた形とは大きくかけ離れてしまった。


いつだっただろうか。ある先生とたまたま
この出来事について話をした時に

「いや〜〇〇実はあれ、来賓の人からクレームが入ってたんだよ。「あんなふざけたことを言って良いのか!」って何個か来てたんだ。」

いやいや、
「ディズニー映画を字幕無しで見れるようになりたい」の部分がおふざけだと思うなら
何も出来ませんよと。
(ここでは言葉を柔らかくしておりますが、とても怒っていました。)

まあ全員が全員「良かった」ということはないと思っているので、多少の批判はあるとは思ったが「来賓」に文句をつけられると
なんだかなぁ…。



世の中そんなに思った通りには
上手くいかないんだな。そう思ったね。
(〆として相応しくないだろ!)


まさかこんなに長くなるとは。
5作合計で5000字近く書いたので、大学にレポートとして提出しても良いのではないかと思っている。


明日からは通常運転に戻りますので、
またまたよろしくお願いします!

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