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【初心者向け】小説の書き方【手順5つ/再現性アリ】

 こんにちは、山本清流です。


 現在20歳で、5作以上長編小説を書きました。

 現在も、小説の執筆を継続しています。


 さきほど、次のようなツイートをしました。

【小説を書く手順は5つ。①アイディアを見つける。②それを膨らませる。③プロットをつくる。④執筆する。⑤推敲する。この手順で進めていくのがオーソドックスです】

 上記の手順を深掘りしていきます。

 小説の書き方を、ざっと押さえちゃいましょう。


 【小説を書く手順は5つある】

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繰りかえしですが、次の5つの手順です。


①アイディアを見つける。

②それを膨らませる。

③プロットをつくる。

④執筆する。

⑤推敲する。


 この記事を読むことで、上記の手順を「読み終わったあとすぐに実行できるレベルまで」身に着けられます。

 ぜひ、どうぞ。


 【①アイディアを見つける】

 書きたいアイディアを見つけるのが、真っ先にやるべきことです。


 具体例:サイコ・ホラー小説を書きたい場合

 たとえば、サイコ・ホラー小説を書きたい場合を考えます。

 漠然とイメージするだけではダメです。どんなサイコ・ホラー小説にするかのオリジナルなアイディアがないと書き出せません。

 

 そのために、いろいろと妄想を拡げていきます。

 介護施設に通う70歳の高齢者がサイコパスだったら……。逆に、7歳児のサイコパスがいたら……。サイコパス同士がビジネスバトルを繰りひろげたら……。サイコパスに徐々に共感力が生まれたら、どうなる……。サイコパスと思われていた連続殺人鬼が、心優しい青年だったら……。

 

 ピンとくるアイディアがあれば、それで決まりです。


 アイディアが決まれば、すでに作品の大枠は完成しています。


 【②それを膨らませる】

 次に、見つけたアイディアを具体化していきましょう。

 

 具体例:70歳の高齢者がサイコパスというアイディアの場合

 たとえば、70歳での高齢者がサイコパスだったとのアイディアで小説を書くとします。

 アイディアの細部を具体的にイメージしていきましょう。


 介護士が、介護中に事故に見せかけて殺されるのではないか。介護士をマインドコントロールするのではないか。表面上は優しい老人を演じるのではないか。そのサイコパス老人の過去には、悍ましい歴史が佇んでいるのではないか……。

 

 細かく肉付けしていって、風船に空気を送るようにアイディアを膨らませていきます。


 注意点:妄想ではなく、想像するべき。

 この時点で、コアなアイディアはすでに決まっています。

 妄想を拡げていくとコアなアイディアから遠ざかるので、妄想はおススメしません。あくまでも細部を想像。

 

 イメージが膨らんできたら、あとは小説という型に落とし込んでいくだけです。


 【③プロットをつくる】

 プロットとは、物語の全体の流れを記した設計図です。

 設計図なしで家を建てることはできないですよね。小説も同じです。


 具体例:70歳サイコパス老人の場合

 さきほど膨らませたアイディアをもとに、物語の設計図をつくります。

 全体からつくっていくのがおススメです。まずは起承転結。


 起:ある老人が老人ホームに来てから、介護士がよく事故死していた。

 承:その老人の仕業であると判明するが、老人ホームは弱みを握られる。

 転:主人公の介護士、サイコパス老人に襲われる。悍ましい過去を知る。

 結:主人公、サイコパス老人を倒して、生き残る。


 テーマは基本、後付けでいいです。この例の場合、高齢者からのパワハラやセクハラなどの社会問題をテーマにできると思います。


 ここまでで8割方は完成しました。

 

 【④執筆する】

 プロットをもとに実際に書いていく作業です。

 慣れや技術が必要ですが、まずは、難しいことは気にせずに書いてみるといいでしょう。


 【一応】執筆で注意すること

 難解で仰々しく表現するより、ストレートで簡潔に表現したほうが読みやすいです。

 多くの読者に読んでほしいなら、簡潔なほうがいいと思います。


 執筆が完了したら、9割方は終わりました。あとは、見直すだけです。


 【⑤推敲する】

 文章を読みなおし、誤字脱字の訂正や表現の再考をおこないます。

 勢いで書いたときほど、推敲が大切ですね。


 僕の場合:推敲までに数日間は空ける

 書き終わったあとは興奮しているので、冷静に推敲できません。少しだけ日を置いてから推敲したほうがいいでしょう。

 余裕があるなら、何か月も放置してから推敲してもいいと思います。


 以上、これで小説の完成です。


 これは、基本的な小説の書き方の流れです。


 【その手順どおりに書かなければいけないのか】

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 上記したのは、あくまでも基本的な小説の書き方の全体像です。

 そこから派生する執筆スタイルは無数にあります。

 

 【じゃあ、どうやって書いてもいいのか】

 難しい質問ですが、フェアに言うならば、どうやって書いてもいいと答えるしかないです。


 しかし、なにも考えずに執筆したり、プロットが整ってないのに執筆したりするのはリスキーなので、おススメしません。


 丁寧に順番通りに小説をつくったほうが早いです。急がば回れ、ですね。


 【ぎちぎちにやる必要はない】

 とはいえ、ぎちぎちにルールを守る必要もないです。そもそも、ルールではないですし。

 どっちやねんという話ですが、ここは難しいところです。


 僕の場合

 毎回、手順通りにつくっているわけでもありません。

 プロットがほとんどない状態で執筆を始めたこともあります。


 そのときは、書いているうちにアイディアが膨らんでいきました。

 結果的には、それで面白い作品になりました。


 個人的な経験では、どうしても書きたくて仕方ないときは先に書きはじめるのもひとつの方法では、と思います。


 小説の書き方の自由度は高いです。

 自分と相談しながら、柔軟に書いていくのがいいですね。


 【他人の方法よりも、自分の方法を】

 今回はこれくらいで。最後にひとつ、重要な話を。

 繰りかえすように、上記したのは基本的な流れであって、そこから派生する執筆スタイルは無数にあります。


 漠然としたプロットで執筆して、面白い作品を書ける人もいます。

 シーンごとの細部にいたるまでプロットをつくってからじゃないと執筆できない人もいます。


 僕は、めちゃ細かくプロットつくって、プロットだけで原稿用紙100枚とかになることもあります。


 一方で、一枚の紙に作品のイメージを書いただけで、執筆開始し、書きながら考えていく場合もありました。

 僕自身、小説の書き方は、確立してないです。


 正直、よくわからない。

 

 しかし、全体の流れは、ご紹介したとおりです。

 小説の書き方の流れを意識して書いたほうがいいと思います。


 読んでいただき、ありがとうございました。本記事で、小説を書く基本的な流れはイメージできたと思います。

 

 ひとまず、ご紹介した手順にしたがって、小説を書いてみることをおススメします。

 書くのがたいへんな小説を書こうとするその思いが、とても尊いです。