【重要】「小説は自由に書いていい」←嘘です【小説には基本ルールがあります】
こんにちは、山本清流です。
今回は、「小説には基本ルールがある」。
こういったテーマでお話ししていきたいと思います。
いまの僕の心の声は以下のとおり。
「小説は自由に書いていい」という考え方は、ある意味、正解で、ある意味、間違い。自分のためだけに書いているなら自由だが、読んでもらうために書くのなら、基本ルールが存在する。いわゆる起承転結であり、それをより具体的に理論化したものとして三幕構成がある。ルールがあるので、ルール通りに書くのがベスト。
この心の声について、以下、解説します。
よかったら、ぜひ。
【小説は自由に書いていいわけではない】
上記したとおり、「小説は自由に書いていい」は嘘です。
大きく分けて、小説全体におけるルールと、ジャンルごとのルールが存在します。
ジャンルごとのルールはさすがにマニアックすぎて語れませんが、小説全体のルールなら、ネット上で公開されているので、誰でも参照できます。
ルール通りに書くのがベストです。
【ただし、純文学なら、OK】
純文学は自由に書いていいと思います。
今回、話題にしているのはエンタメ小説について、です。
あくまでもエンタメ小説に限るなら、
それ相応のルールが存在します。
【絶対的なルールではない】
当然ですが、法律のような絶対的なルールではありません。
面白い物語をつくるために守った方がいいルールなのであって、
守らなければ絶対に面白い小説にならない、とは限りません。
実際、純文学が面白くないなんてことはありませんし……。
その点はご了承ください。
【作家は全員、ルールを知っているのか】
多くのプロ作家は、ルールを知っていると思います。
あるいは、知らず知らずのうちにルールを身に着けていると思います。
世に出回っている小説の多くは、ルール通りに書かれているからです。
【たとえば】
たとえば、世界的に大ヒットした『ハリー・ポッター』シリーズですが、
知っている人が読めば、ルール通りに書かれているのが一目瞭然です。
一作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』と二作目の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を比べると、
全体の流れが、まったくと言っていいほど似ています。
おそらく、作者はルール通りにプロットを書いているのでしょう。
【ルールはあくまでも骨格】
ルールはあくまでも骨格です。
だから、同じルールに基づいて作品をつくったら、似たような作品にしかならない、ということはありません。
現在、いろいろな作品が生まれているし、それぞれ違います。
それらの多くの作品はルールを共有しています。
【小説の基本ルール】
先に結論を言うと、三幕構成です。
映画の脚本術ですが、小説にもあてはまります。
【どういうものか】
どのタイミングでどんな展開をするか、
どのタイミングで何を描くべきか、など。
そのへんことを具体的にまとめている理論です。
基本ルールを理論化したものなので、
小説をひとつずつ読んでいってルールを学ぶよりは、
そのまま三幕構成を学んだほうが効率的だと思います。
【三幕構成を知るとわかること】
なによりも、多くの物語(小説も、映画も)がルール通りに描かれていることに気づくことができます。
あまりにも、どの作品もその通りに書かれているのだから、
その現実を知ってしまうと、
自分でもその通りに書かなければいけなくなります。
【難しいのか】
難しくないです。
とてもわかりやすいです。
それほど時間もかからないので、勉強しておくといいと思います。
【三幕構成はどこで勉強できるか】
僕は、ウィキペディアで勉強しました。
詳しく、短く、わかりやすく、まとまっているので、おススメ。
三幕構成についての本は、原典も含めて、いろいろありますが、ウィキペディアで十分なのでは、と思います。
ウィキペディアの『三幕構成』は、それくらい有益です。
作家の乙一さんも、『ミステリーの書き方』の中で、「ウィキペディアなどで『三幕構成』と検索してみるといい」と述べられています。
以下から、移動できます。
ぜひ、勉強してみてください。
ではでは。山本清流でした。