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【要望】小説新人賞で落選した作品の著者には、『お祈りメール』を送信すべきではないか

 こんにちは、山本清流です。


 もともと無意識に小説を書いていて、高校生のときから応募を始めた者です。現在は大学生ですが、性懲りもなく小説を書きつづけています。

 なかなか結果は出ず、予選通過もありません。


 とはいえ、気づいたら小説を書いているタイプの人間なので、今後も継続していくと思います。


 そんな僕ですが、生意気にも、新人賞の慣例について、ちょっと要望みたいなことを言わせてください。

 落選の場合、『お祈りメール』をしたほうがよくないですか?


 新人賞とはいえ、作家という新人を選考するための、いわば、入社試験みたいなものです。

 書き手は、人生をかけて挑んできています。入社試験のために長い小説を書かねばいけないのだから、その熱意は半端じゃないはずです。


 それなのに、ですよ。完全に音沙汰なし、です。

 これって、当たり前みたいになっていますが、当たり前じゃないと思うのです。よく考えてみると、社会人の関係として、一方的すぎるような……。


 いえ、もちろん、愚痴を言うわけではないのですが(言ってるけど)、もうちょっとリアクションがあってほしいです。

 膨大な数に対応できないという言い分はよくわかるのですが、せめて、形だけでいいから、『今回はご縁がなかったということで』くらいの、丁寧な対応があると、とても嬉しい。

 

 最近も、小説の落選した男が脅迫の書き込みをしたというニュースがありましたが、その気持ちなら、わかる部分もあります。

 当然、脅迫なんて迷惑ですから、やっちゃいけないし、やるつもりもないのですが。


 しかし、やらざるを得ないところまで追いつめられる気持ちも、人としてあるかもしれません。

 将来がわからない中で、出版されるかどうかもわからない、まして、自分の実力さえわからない状態で、手探りで書いている人が大半だと思います。


 一作書き上がるまでに、下手したら、一年とか費やす場合もあるでしょう。

 満を持して、作品を応募したときは、告白をするような気持ち。「付き合ってくれませんか」と。


 その告白の答えを得るために、また、半年以上は待たなければいけません。

 そのうえ、受賞しなかったら、答えは返ってきません。自分の告白を無視され、気づいたら、べつの人とカップルが成立している状態。


 そんな、シュールレアリスムの絵画のようにシュールな状況を経験している身からして、ひとつ、提案してみたい。

 『お祈りメール』を導入してみませんか? 自動送信でも、嘘でも、いいので。


 例文としては、『このたびは、〇〇賞へのご応募、誠にありがとうございました。厳正なる審査が実施されました。応募された作品は最初から最後まで一名の下読み(〇〇氏)が目を通しました。その結果、あなたの作品は、今回は、一次選考落選という結果になりました。今回はご縁がありませんでしたが、今後の、あなたのますますの活躍をお祈り申し上げます』みたいな感じです。

 もしかしたら、『お祈りメール』がある新人賞もあるのかもしれないけど。


 それが手っ取り早い対策なのではないかという気がします。

 『お祈りメール』でも、もちろん落選したら落ち込むでしょうが、


 社会人として対等なコミュニケーションが取れたという実感は、書き手のプライドをむやみに傷つけるのを避けられるのではないでしょうか。


 もちろん、京アニ事件とか、脅迫事件などは、新人賞の体制だけが原因ではないはずですが、いまいちど、選考体制を見直すべき時期なのかもしれません。

 というような要望を、ちょっと、出版社のほうにしてこようかな、と思います。


 以上。『お祈りメール』があればありがたいな、と感じている素人物書きでした。