【持論】ドーパミンと小説家の関係について【才能は悪魔との取引】

 こんにちは、山本清流です。


 せっかくなので、作家と精神医学についてお話しましょう。

 僕は、脳でドーパミンが過剰に分泌されている気質なので、妄想とか、妄想とまでは言えないけど被害的な考えなどが生じやすいです。


 現在は、薬で抑えているので、なんとか生活を送れていますが、

 薬がなかったらほとんど破滅的な考えばかりが頭を支配し、イメージの洪水となって襲い掛かってきます。


 ちょっと面白いことをお伝えしておきましょう。


 このnote内で掲載されている僕の作品、『死者の瞬き』は薬を半錠の状態で書いています。

 一方で、『デスシアター・ホテル』という作品は、薬を一錠の状態で書いています。

 一度、試しに読んでいただけると、わかると思いますが、

 ちょっと、文章が違います。


 薬を飲んでいないノーマルな僕の状態だと、頭の中が騒がしいことになっているので、文章を書くと濃密になります。

 逆に、薬を増やしていくと、その頭の騒がしさが抑えられていくので、文章が落ち着いてきます。


 現在は、薬を二錠、服用しています(薬そのものも変更したけど)。

 そういうわけで、たぶん、いま書いている作品は、落ち着きのある文章になる可能性が高いです。


 だから、僕は、『死者の瞬き』のような作品は、もう、書けないかもしれません。

 薬を減らせば書けるかもしれませんが、日常生活が地獄になるので、そんなこと、したくありません。


 このように考えてみると面白いと思いませんか?

 僕の仮説に過ぎませんが、濃密な文章を書く作家さんは、ドーパミンの分泌量が過剰である傾向があると思います。たとえば、京極夏彦とか。


 逆に、落ち着きのある文章を書く作家さんは、ドーパミンの分泌量が相対的に少ない傾向があると思います。たとえば、東野圭吾とか。


 とはいえ、作家になる人はもともとクリエイティブだろうから(発散的な思考で、ドーパミンの分泌量が多い)、一般的な人と比べると、統合失調症のような状態に近い人が多いかもしれません。


 もちろん、科学的な話ではなく、僕がそのように感じているだけなのですけど。

 クリエイティブという才能は、日常生活が苦しすぎるという副作用をもたらしているのは、おそらく、間違いないでしょう。


 僕はその苦しさに白旗を挙げたわけですが、白旗を上げつつも作家として活動できたら嬉しいです。

 そんな山本清流でした。