【詩】幸せ

幸せになりたくて
嫌なことを撃退したけど
完全にはなくならない

しかたなく
幸せという概念を広義にした
嫌なことも包摂したけど
定義上でしかなかった

精一杯に
さまざまな言葉を駆使した

どうも処理できない
現存する言葉の貧弱さに
寂しくなった

だから

幸せは諦めた
これは死亜和背なのだ

この概念は
僕の記憶のみによって
構成されている

どんなに僕を物語っても
誰も理解することはできない
それが
僕の見つけた
死亜和背