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ものうる人びと

編集出版・代理店・制作会社・法人広報・生活者として……いろいろな立場で広告に関わってきた著者による、広告にまつわる色々なテキストが集まっています。広告のまわりにいる人が、ふと足を…
広告にまつわる色々な文章が読めるマガジンです。ものを「売る」「得る」ためのフィクションとして広告を…
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2021年6月の記事一覧

なんでピンクなの?と問いかけたら「そういうところだよ」と返される世界で

「なんでここ、ピンクじゃなきゃダメなんですかね?」の問いに「え、やっぱりかわいいからじゃない? そういうところ(がよくないの)だよ」と返された雨の日。 やりとりとは関係ないけど、今年もやってきました締切日。6/30(水)は、ピンクリボンデザイン大賞の応募〆切日。誰でも参加できる公募制ですが、毎年多くのデザイナー・コピーライターが参加しています。 ピンクリボン運動は、乳がんの早期発見を目指す啓発キャンペーン。「デザインと言葉で命を守れるかもしれない」という希望に吸い寄せられ

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ソーシャルグッド志向とTOKYO2020

気が付けばまたTOKYO2020に触れてしまうこの日誌。別に何かを狙っているわけではなくて、ソーシャルグッド的な広告について考えていたら、結局たどり着いてしまったわけですが……。まぁ必然でしょうね。 そういうわけで、思い出してほしいのが1964年の東京オリンピックです。この開催を目がけて、突貫工事でインフラが整えられました。後世に与えた功罪は至るところで語られてきましたが、昔に起きたことだから無関係とも言い切れません。歴史にするには早すぎると思うのです。なぜなら、目下TOK

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TOKYO2020で、ようやく近代が終わるかもしれない

山縣選手が9秒95。内村選手が代表内定。有明アリーナに植樹。そんな日に、このnoteを書いています。 やっぱり今日もTOKYO2020の話になりそうです。すみません。しかも、長い。無料部分は半分までです。 オリンピックを「五輪」と呼ぶのは日本の独自の表現です。中国語でも「奥林匹克」。カタカナでオリンピックとかオリムピックとか呼ぶのと同じ感じですね。 オリンピックは最初から「五輪」と翻訳されていたわけではありません。幻の1940年東京オリンピックが決まった1936年の新聞

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TOKYO2020の行くし来し方

雨降って、地固まると言いますが……うーん、本当に固まるのでしょうか。今さら「やらない」なんて言わないですよね? やらないなら、もう全額支払ってくれないと……マズいことになりかねない人が、たくさんいますよ。 ともあれ、この状況でオリンピックについて、誰かが「やらない」と言ったら、その誰かは英雄になり、反対していた人は「勝利」を掲げるだろうけど、どちらも本当はそうではない、ただの勘違いです。 今日はTBSの「報道特集」を観ました。特に「自治体から出向してきたと思われる組織委員

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人びとは新たなスケープゴートを手に入れた!

もう6月です。2021年のコンプリート率が50%だなんて、嘘みたいですが、暦の上では本当の話。実は、7/23のオリンピック開会式まで、2カ月を切っています。このこと、みなさん覚えていますか?  PV、それは新たなスケープゴート月初のタイミングで、オリンピック・パラリンピックのライブサイトの会場の扱いが発表されました。パブリックビューイング用に整備が始まっていた代々木公園の敷地が、警察・消防関係者のワクチン接種会場になるのだとか。なかには、安堵や喜びの声も聞こえてきました。

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