今を犠牲にしない
「大変なのは今だけだよ」
子供が乳児・園児の頃によく言われた言葉。
子育て先輩方は、今を労い未来を励ますために言ってくれたのだと思う。
それは分かっている。
ありがたい言葉だと思う。
でも私には、この言葉を受ける度に思うことがあった。
「だから今は耐える時?我慢する時?」
今しんどいけど、いつかは抜ける道。
・・・かもしれないけれど。
私たちは、「今」という時間にしか生きられない。
過去にも、未来にも、生きられない。
そして、その「今」という時間の積み重ねによって、自分の人生という時間が造り上げられていくのではないか。
つまり・・・
「しんどいけど我慢してる今」
を積み重ねれば、
「しんどいけど我慢してる人生」
が造り上げられるし、
「好きなこと大切なことを感じながら過ごす今」
を積み重ねれば、
「好きなこと大切なことを感じて生きる人生」
が造り上げられる。
「いつか時間ができたら〇〇したいな」
と思い続ける日々なら、
「いつか時間ができたら〇〇したいと思い続ける人生」
になるし、
「〇〇な人生を叶えたいから今△△をやっている」
という毎日なら、
「〇〇な人生に向かって行動し続ける人生」
になる。
・・・のではないかなと。
(もちろん、いろんな見方ができるから、そう断言するわけじゃないけど)
だから、この瞬間瞬間を、心地よく生きる方法を考えたい。
嫌われるのが嫌だからと、好きでもない選択肢を選んでみたり、
認められたいからと、心から望んではいないことをやったり、
どうせ無理だからと、選ぶことを諦めたり・・・
いつか状況が変わることを待って、本当は心地よくない今を過ごしていたとすれば、
「(表向きにはいいように見えるけれど)本当は心地よくない人生」
が出来上がっていく。
子供が大きくなったら・・・
退職したら・・・
いつか時間ができたら・・・
そもそも、なんで「いつか」がやってくる前提?
なんで「明日は必ずやってくる」っていう大前提?
人生がいつ終わるかなんて、誰にも分からない。
物事によっては、タイミングをみることが必要な場合も、ある。
でもその時にむけて、今から準備したり行動したりして「心がそこにいる」ことは今からでもできる。
「いつか」という時間に期待して、
今という時間を少しでもよく生きることを諦めないでいたい。
私たちには、「今」という時間だけが、自ら変化を起こせるものとして、そこにある。
だから、それを犠牲にしない。
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