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参考書籍②:チェーンストア/SC

参考書籍のご紹介 今回は、チェーンストアとショッピングセンターについてです。ネット通販が当たり前になった2023年、チェーンストアの在り方も変化を求められいています。また、3年に渡るコロナの自粛期間を経て、働き方も在宅勤務が認知された現在、SC(ショッピングセンター)の在り方も変わらざる得ません。
変化の過程のなかで、どのような出店がベストなのか探りながら時代に合わせることが求められますね。
参考書籍は随時追加していきます。


1:チェーンストア関連本

1-1:渥美俊一:日本のチェーンストア理論の親

 渥美俊一氏
 経営コンサルタント:ペガサスクラブ創始者
 著作は数十冊あり、ここでは代表的な著書をご紹介します。

AMAZONのような巨大ネット事業者が大きなシェアを持つようになった2023年現在、アパレルブランドを中心にチェーンストアの在り方も変化せざる得ません。
一方、チェーンストア黎明期にペガサスクラブで学んだ経営者達が現在、錚々たる企業率いて日本社会の消費を支えているのも事実です。
 経営に携わる人間にドラッカーや一倉定氏の著書が読み継がれるように、60年代から日本のチェーンストアを牽引した渥美俊一氏の書籍は、チェーン展開に関わるならば読むべき著書だと考えます。
私は、会社員時代から独立後まで渥美氏の書籍で学ばせて頂きました。
こちらではいくつかの書籍をご紹介します。

1-2:チェーンストア組織の基本

私が独立にあたり目指したのは店舗事業構築のコンサルタントでした。3つのチェ―ストアで店舗/本部の組織をつぶさに見てきました。客観的視点を養うために最初に手にした書籍です。個人的には、渥美氏の著書から1冊選べ、と言われたらこの本をお勧めします。多店舗化は家業から事業への転換すること。その鍵は仕事を分業し任せることです。組織の上に店舗が輝きます。店舗事業の組織構築について基本学び、時代に合ったDXを取り入れながら組織を作っていくには学べる書籍だと思います。

1-3:チェーンストア経営の原則と展望

2004年新訂初版第一刷発行(チェーンストア経営の目的と現状と2部作)
渥美氏が提唱する、チェーンストはこうあるべき、を第1編で商品・店舗・財務・マネジメント・作業・組織・教育から提唱され、第2編では、経営戦略の原則・現状の経営効率と問題点、新世紀への発展軌道など未来に向けた提言となっている書籍。チェーンストア黎明期の基準ですが、守破離と捉えるならば、店舗DXや社員/パートの同一労働同一賃金など加味して店舗ビジネスを考えて行ければと、久しぶりに読み返した感想です。

1-4:21世紀のチェーンストア

2008年に「チェーンストア経営の目的と現状」を底本として、全面的に書き直された本です。(参考:iPhon発売2007年)歴史から未来を考える書籍。
チェーンストアとボランタリーチェーン・フランチャイズの違いや、欧米チェーンストア産業の歴史と日本の商業の歴史の成り立ちを現在まで説明と年表で学べます。
一方で、ビッグストアを克服した本格的チェーンストアシステムによる専業Format では、起点が「貧しさの克服」とあり、チェーンストア黎明期に作られたFormat であり、商品の成熟化と情報の即時性が高い現在の状況に合わせて判断が必要かと思います。
渥美氏が主張する、チェーンストアは産業化の必要がある、という視点から既にドラッグストア業界を筆頭に産業化されました。未来の在り方を考える時代、だと思います。

2:ショッピングセンター

ショッピングセンターとはどのような特徴を持つ施設なのか、ロードサイドによくある商業集積地とはどう違うのか。ネット通販での購入が当たり前のこの時代、将来はどのように変化して行くのか。
 また、3年に渡るコロナの自粛期間によって在宅勤務が導入され、転職の条件に在宅勤務を上げる人達も普通にいます。消費者の購読特性が大きく変わる中で、将来ショッピングセンターはどのように変化していくのか、店舗開発として注目するところです。

2-1:突破するSC 大甕聡&未来SC研究会

2021年6月1日初版1刷の書籍。
1969年に日本初のショッピングセンターとして開業した、玉川高島屋S・C の 設立準備から開業、運営の仕組の構築(現在の日本のSCのひな形)から始まり、SCの未来の在り方に言及した書籍です。
日本SCセンター協会の基準に該当する全国3200館のSC(既に余剰)の未来をの姿を、エリアンマネジメントを取り入れたSoC(ソーシャライジングセンター)への道を示唆するなど、共感することが多い書籍でした。
コロナ禍における商業施設/SCからのテナント撤退における問題は、テナントとデベロッパーとの関係性を問い直すものでした。出店者を支援する弊社も、テナントとデベロッパーの共存共栄の新たな道をご支援する時期にきている、と考えさせられます。

2-2:ショッピングセンター用語辞典           

        社)日本SC協会 SC用語等標準化研究小委員会

ショッピングセンター出店に必要な、設計説明会/施工説明会などの用語説明以外に、不動産用語、建築知識(建築用語)やFSP等の販促用語に、会計用語やマーケティング用語、まつづくり3法などの広範囲な用語の説明が入っています。
2023年8月現在、第3版が最新です。

店舗開発のお仕事についてマガジンに纏めています。
独立前の3つのチェーンストア勤務時代の業務から、独立後のスパイカ(株)の業務内容について記載しています。

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