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0114上品な友達ばかりでよかった

少し前に弟を含めた数名でディズニーランドに行った。
テンションが上がった弟が変なことをしていたので「危ないからやめなさい!!!」と注意した。
これだけ読むとただお姉ちゃんが弟に注意しただけの至って普通のエピソードであるが、弟はアラサーである。
おじさんに注意をしなければならない姉の気持ちを述べよ。

まあでもこれでいいんだ。

私と年も離れているので家族の中でも未だ赤ちゃん扱い。
しかし末っ子心理としてはそれはそれでまんざらでもない様子。
常に甘えるモードの末っ子、羨ましいポジションだ。

長女である私と時間をあけて生まれたのに加えて、両親が年の差婚で父が結構上なので弟の周りの友人に比べると父の年齢が高めだ。
私ですらそうだったので弟だとなおさら。
なので、弟が父と過ごせる時間は恐らく私より短くなるのだろう。

子供のままでいられる相手は大人になればなるほど貴重なので、弟の為に私もその一人でいてあげようと思う。
頼れる大人、怒ってくれる大人、これは歳を取れば取るほど減っていく。
子供の頃は鬱陶しいと思ったけれど、周りの大人が減っていくとありがたかったなと思う。

幸いにも大人に恵まれた環境に育ったので、ポンコツではあるがなんとか良識のあるポンコツとしてこの世に存在しているつもりだ。
子供でいられる環境があると、人は大人になれる。

先日、大人に恵まれなかったのだろうと思う人に出会った。
粗野な振る舞いが目立ち、見ているこちらが恥ずかしくなる気分だった。
下品な成金もそれなりに見てきたが、もはやその粗野な人と比べるとどこかの王族ではないかと思えるくらい品のある人たちに思えてしまう。

酒の影響があったとは言え、かなり年配の人に向かって大きな声で暴言を吐き、最終的には物を投げたりしていたのでもはや言葉すら出ない。
おそらく私と同じくらいの歳だったように見えたので、アラフォーの女性だ。
見た目の劣化も始まりとっくに「おばさん」と呼ばれる年齢に達する人間が
知らない人がたくさんいる環境で乱暴な立ち振る舞いをするのは醜いったらありゃしない。

私も口は悪いし決して上品な貴族なわけではないが、状況に応じて態度はわきまえられるくらいには大人なので、状況判断が適切に出来るように育ててくれた大人たちに本当に感謝する。
嫌味っぽくなってしまうかもしれないが、たまにああ言う理解できない人間に出会うのも悪くないとおもう。
こういうことを言ったりやったりすると他人の目にはああ写ってしまうかもしれないな、気をつけよう。という気持ちになる。
あのような行動は何が間違ってもおこさない自信はあるが、
「ああならぬ気をつけよう…」と再認識を得られたのでありがたい教訓として捉えようと思う。

余裕がないのだろう。
小型犬はよく吠える。
ポメラニアンがハスキーに吠えたところでハスキーは見向きもしない。
そういうことなんだ。

とりあえずはドン引きしたが、考えれば考えるほどかわいそうだと思った。
でもこれ以上他人のことを考えたところで時間の無駄なのでやめようと思う。
自分のみならず、そうなってしまった人が身近にいないだけですごく恵まれているのだからそれでいいんだ。

たださすがに出会ったことのない粗野な人間だったので衝撃は拭いきれない。
それと笑顔で付き合って時間を進めるのも一種の力量なんだろう。
おかしな人に引きずられないように冷静に生きよう。

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